家事は最高の体験活動~ご飯を炊く編~
先日、仕事で、1年生から6年生までの学童の子たちと野外炊飯の活動をする機会がありました。私は、1~2年生のごはん係を担当、飯盒でご飯を炊くことになりました。
早速、子どもたちと一緒に、お米の分量を量り、飯盒にお米を入れ、お米を研ぐ工程に入ろうとしたときでした。私が、子どもたちに、「お米を研ぎましょう!」と指示を出すと、「お米を研ぐってなに?」、「どうやって洗うの??」、「お水はこぼすの?」と、お米の研ぎ方や炊き方を知らない子どもたちから質問攻めにあいました。初めてお米を炊く体験をする子たちが多かったということや、こういう体験をいつからやるかは人それぞれかもしれませんが、自分でお家の炊飯器でお米を炊く経験ってどれくらいいるのかな?と疑問に思った瞬間でした。これを振り返った時に、私自身も我が子にそのような機会を作っていないと気づきました。
日々の生活を振り返ると、家事や仕事、子どもの習い事など、親も子も忙しく生活しています。そういった日々の暮らしの中の営みが、効率化を求める作業に変わり、子どもの体験不足を助長しているなと感じました。さらに、無洗米や炊飯器の予約タイマーといった「便利さ」も、偏ってしまえば、体験不足の助長につながると言えます。
kawaiikonihataikenwo.pdf (niye.go.jp)
(国立青少年教育振興機構参照)
子どもの体験活動は、自然体験活動や国際交流活動といった非日常体験だけでなく、家のお手伝いや地域行事の参加といった日常の中にも体験活動は存在します。体験の格差には、都会や田舎といった地域における体験の格差はほとんど無いようです。それよりも、親の意識や子どもの頃の体験の頻度が、子どもの体験の格差に影響があることがわかっています。
このようなことから、子どもたちの体験活動は様々で、日々の生活、自分たち自身の足元にあります。そして、そこに関わる親・環境が大事だと言えます。
この「ご飯を炊く」という気づきから、妻と我が子たちと相談して、「ご飯を炊く」体験をやってみることにしました。ちょうど、キャンプを計画していたので、飯盒でやってみることにしました。
いざ挑戦!
子どもたちは、飯盒に興味津々!
ご飯を炊くプロセス
○噴きこぼれが出始めた時
長女「パパ!蓋が上がってきた~~!!!」
私「火ばさみで蓋を抑えてごらん」
長女「火が近いから、熱いね!!」
○ご飯が炊けたかどうかを蓋を開けてみる長女
長女「パパ、あと何分で出来上がる?」
私「わからん(わかってるけど)、中を見て、あとどれくらいか感覚で決めてごらん。目安は、炊飯器を開けた時のご飯と一緒だよ」
長女 ニコッと笑って「わかった!」
この2つのプロセスは、炊飯器では、体験できないプロセスだと思います。
ごはんがどのように炊けるのか。ご飯を炊く大変さ。時間ではなく、目で見て、炊けたかどうかを自分で決める自己決定。自分で炊いたご飯のおいしさとその達成感。そのご飯を他の人が食べて「おいしい!」と言ってもらえる自己充足感。親子の会話。1つの体験で、多くの目に見えない効果があります。
今回は、2泊したので、次の日も実施。
お家で、お米を研いで、炊飯器で炊くのも、体験の一つです。そのほかにも、料理や食器洗い、掃除、洗濯など、人の基本的な営みであり、原点である「衣・食・住」の中に、子どもたちの体験活動は内在しています!
シンプルに、スモールステップでできることからやってみてはいかがでしょうか?ママごとの延長だと思って・・・Tack!
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