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いいところ100個みつける

宿泊学習で来所した小学5年生から教えてもらったこと。
今回、ある小学校の宿泊学習を担当した。通常は、自然の家に1泊2日で実施するところを、1泊4日型で実施した。1泊4日型とは、通常の1泊2日に併せて、事前に2回、私が学校に出向いて、事前学習を行う形である。
今回は、10月に1回、11月に1回、事前学習を行った。

この事前学習の良さは、子どもたちの宿泊学習の心構えをより高めるとともに、私自身が、子どもたちの様子を肌で感じ、当日どういうアプローチをすればいいのかを明確にすることができる。また、子どもたちや先生との顔合わせもできるので、スムーズにスタートを切ることができる。
今回は、事前に子どもたちと接する中で、私の立ち位置としてできることは、2つあると感じて、それを実行した。

①子どもたちにとっての当たり前は、本当に当たり前?を伝える
②子どもたちのいいところを、100個見つけて伝える

今回、特に②の子どもたちのいいところを、100個見つけて伝えるという私の目標は、私自身がやってみて、多くの学びや気づきがあった。
まずは、①からふりかえっていきたい。

①子どもたちにとっての当たり前は、本当に当たり前?を伝える
今回の子どもたちの課題の中で、「我慢」というキーワードがあった。
家や学校で「当たり前」と思っていることが、本当に「当たり前」なのか。今回、私や他の職員が”おかしいかも?”ということは、伝えるようにした。
例えば、場に応じた言葉使いや声の大きさ、姿勢といったマナーや礼儀作法である。”おかしいかも?”を伝えることで、子どもたちの思考の中に、ちょっと立ち止まって考えるすき間ができ、視野を広げられたらと思った。
この成果は、また時間をかけて見守っていくつもりだ。

②子どもたちのいいところを、100個見つけて伝える
この目標は、子どもたちの様子を見ていて、ふと思いついた目標である。
正直、最初は100個見つけるのは自信がなく、目標にするかどうかためらった。でも、子どもたちも自分で目標を考え挑もうとしていたので、一緒に私も挑もうと決心した。自分の逃げ場をなくすため、事前学習の最後に、子どもたちの前でも宣言をした。
事前学習も含めて、子どもたちの良い所を、ほんの小さなことでもいいので、観察してメモをしていった。
驚いたことは、宿泊学習の1日目で、100個達成してしまったことだ。子どもたちの良い所が沢山あることに気づかされた。結果、事前学習と当日の2日間を通して、153個の良い所を見つけた。
やってみて気づいたことは、大人から見た子どもたちの様子は、目に余るところもあった。そういう部分は、意識しなくても、自然に視覚情報として入ってくる。それに対して、何かしらの対応をすればいいだけである。ただ、この領域ばかり意識すると、感情的な対応になりやすくなる。良い所を見つけることを同時にすることで、自分自身の思考や感情のバランスが取れるのではと感じた。
さらに、良い所を見つけて伝えていくことで、子どもたちが生き生きし始めて変わっていく様子を感じることができた。私と子どもたちの良好な信頼関係にもつながった。このいいところ100個見つけるは、今後も続けて検証していきたい。
最後に、今回の153個のいいところを下記に紹介する。それも??と思うものもあるかもしれないが、それが子どもたちとつながるきっかけになる。

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