「嬉しい」を届けるためにビジネスをしよう。
ビジネスの本質は、社会貢献です。社会に価値を提供するのが、ビジネスです。
その提供を受ける人にとって、価値とはポジティブな感情です。
【1】感情の揺さぶりを顧客は求めている
「嬉しい」、「楽しい」、「気持ちいい」、「清々しい」、「誇らしい」のようなポジティブな感情こそ、顧客が求めているものです。
「天地明察」という素晴らしい小説があります。Kindle読み放題で読むことができたので、最近読み返していました。上下巻があるのですが、上だけで3回は泣きそうになりました。心が揺さぶられたのです。もうすでに3回目だったのですが、それでも読んでしまいます。
なぜ野球選手が野球をするだけで何千万円以上の年俸を得られるかと言えば、ポジティブな感情を提供できるからです。お笑い芸人の人々がギャラを得られるのも同じです。
「感情の揺さぶり」こそが、人にとって価値です。
【2】ビジネスは、感情の揺さぶりを提供する
良くも悪くもビジネスは、「感情の揺さぶり」を提供するものと言えます。その意味でYOUTUBERの人々がビジネスとして成り立つのは、当然のことだと思います。本田翼さんのYOUTUBEチャンネルが広がるのも当然でしょう。
しかし、ただ感情を揺さぶればよいというわけでもありません。人々が求めているのは”ポジティブな方向”に向けての感情の揺さぶりです。ネガティブな方向への意図的な揺さぶりは、ビジネスにとってメリットはありません。『新潮45』という雑誌が事実上の廃刊に追い込まれたのは、ネガティブな方向に感情を揺さぶりすぎたからです。
【3】ネガティブな揺さぶりも、現状では仕方ない。
特定の誰かに「嬉しい」を届けるために、結果として他の人にネガティブな感情を届けてしまうことはあります。パワハラ被害者に「誇らしい」と思ってもらうための文章が、加害者の反感を持たれることは仕方ありません。
インターネットがある以上、私達の情報発信は意図しない相手にも届いてしまいます。そのときに批判や非難をされるのは、現状では避けがたいものです。
【4】どのような「状況」にいる人に届けたいか
それでも、意図的にネガティブな揺さぶりをするのは、ビジネス的に間違っています。結果的にネガティブな揺さぶりをしてしまうのと、意図的にするのは違います。
私達は真っ当に、感情の揺さぶりを提供しなければなりません。
特定の状況にある人々に向けて、まっすぐ届けるべきです。
【5】感情の揺さぶりは、信頼に貯蓄される
顧客に「嬉しさ」を提供しても、それはすぐには利益にはなりません。しかし、人間には互恵主義があります。長期的に観たときに、それは必ず帰ってきます。
「嬉しい」、「楽しい」、「心地よい」などの提供は、信頼として貯蓄されると思えばよいでしょう。私の相談者の中心は、私のYOUTUBEや電子書籍を読んでくれた方です。ポジティブな感情を提供することで、結果的に利益につながっているのです。
【6】「嬉しい」を届けよう
顧客に「嬉しい」を届けましょう。どうやったら顧客に「嬉しい」、「楽しい」、「誇らしい」、「清々しい」、「気持ちいい」と思ってもらえるのかを考えて、実行に移しましょう。
顧客がどうやったら笑顔になってくれるかを、世界で一番知っている人になりましょう。これはなかなか難しいことですが、目指す価値があると思っています。
私もうまく行かないことだらけです。自分のことばかりを考えてしまうことは、多々あります。ですが、それではビジネスがうまく行かないのが面白いところだと思います。
「情けは人のためならず」のようなものです。周りまわって、それは自分のためになります。
「嬉しい」を届けるためにビジネスをしましょう。
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