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【感想】キングオブコント2022

※※※先に注意点(?)※※※

  • この文章は出場者全組のネタの感想や個人的採点を書いたものではありません。

  • 私は出場者の誰にも思い入れが無いので「ビスケットブラザーズの優勝はおかしい!」とか「ビスブラ優勝最高!」とかって話もありません。

  • あくまで『キングオブコント2022』という番組をどう楽しんだかという感想文です。

※※※注意点ここまで※※※

前日、ラヴィットがレッツゴーよしまさ経由で志村けんを召喚。
佐藤大輔が手がけた2020年のオープニング映像を伏線に化けさせる。

(C) TBS

あの頃まだラヴィットは無かった。
ちなみに磯山さやかはあの志村けんのものまねがあまりに似ていて泣いたらしいw

しかし、そんな風に毎朝ゲストを呼んでお笑いの日を盛り上げていたラヴィットもや団を呼ばないという大失態w
まぁ今となっては一周しておいしくなったかもしれない。

当日は14時からお笑いの日がスタートし、爆笑問題・太田の「小川菜摘の旦那がいるぞ!」が浜ちゃんに届かないまま開幕。
しかし、今年は一抹の不安がw

開始時点ではまだ「ごいごいすー」の亡霊に頭を乗っ取られていたという人は結構いたんじゃないだろうかw
ちゃんと記憶が上書きされる面白い大会で良かった。

歴代王者の中で唯一解散の悲運に見舞われて過去2回の『キングオブコントの会』にも不参加だった元キンコメの今野がナレーションを務める粋な采配。
バッファロー吾郎も映像はちゃんと使われてましたね。

梅田サイファーの書き下ろしオープニングソングもキマってる!
「暗転から明転 明転から暗転」というリリックがああいう形で本大会を象徴するものになるとは思わなかったがw
ちなみに昨年佐藤大輔から今泉力哉にバトンタッチされたオープニング映像演出は今年はテレビディレクターの前島隆昭が担当。

トップバッターはクロコップ。
ちょうど8/23(火)放送の『千原ジュニアのヘベレケ』でトップバッターの重要性が話題になっていた。

ジュニア「前回のキングオブコントがあそこまで全組面白くなった要因は蛙亭やからな。緑吐いてドカーンってなった所から始まってるから」
中野「いやもう全然。空気階段が最高得点出したのは我々のおかげですよ?そりゃアベレージが高くないと最高得点なんて出ないですから」w
https://www.video.unext.jp/title/SID0041915

今年も「ホイリスト」一発で達成された見事なツカミ。
そして結果ビスケットブラザーズが2ステージ合計の歴代最高得点を叩き出したわけで、クロコップも「我々のおかげ」と言えるだろう。

採点結果
1stステージ

          |山|秋|小|飯|松
クロコップ     |90|93|94|90|93
ネルソンズ     |96|92|92|94|92
かが屋       |94|93|93|92|91
いぬ        |91|94|90|89|95
ロングコートダディ |92|95|92|92|90
や団        |93|95|93|95|94
コットン      |96|96|91|91|96
ビスケットブラザーズ|95|96|97|95|98
ニッポンの社長   |89|93|92|91|90
最高の人間     |91|92|93|93|93

ファイナルステージ

          |山|秋|小|飯|松
や団        |95|94|94|96|94
コットン      |96|95|95|95|93
ビスケットブラザーズ|95|96|96|97|98

こう見るとコットンは1stとファイナルで各審査員の乱高下が結構激しいのか。

今年も審査コメントは興味深いものがたくさんあった。

↑去年の大会が始まってから1時間後ぐらいに投稿したツイート。
この印象はそこまで大きく変わらなかったけど、今年は特に飯塚が興味深いコメントをたくさんしてくれたように思う。

  • あの設定で5分間飽きさせないのが凄い。でも新しい何かがもっとあれば(クロコップ)

  • よくある設定なんだけど、その中で新しい展開が一杯散りばめられてたのが凄かった(ネルソンズ)

  • 一番笑ったかもしれないけど、キスは禁じ手だと思う(いぬ)

  • 繰り返しなのにずっと見てられた(ロングコートダディ)

  • コントはどこかにリアリティが無いといけない(や団の1本目)

  • 2人にしか出せない独特の世界観は良かったけど、岡野の緊張感が伝わってきちゃった(最高の人間)

  • 今日一番面白かった。設定がまず好きで、気象予報士が予報を外して責められるというのは思い付いてもそれで1本やるのは至難の業(や団の2本目)

  • や団がオリジナルストーリーだったのに対して何かのラブストーリーを踏襲しているように見えたので1点マイナス(コットンの2本目)

設定からの飛躍だけじゃなく設定それ自体の斬新さやオリジナリティも評価ポイントのようだ。
あとリアリティや演者の緊張への言及から演技力も重視してそう。

あと去年は審査傾向がなかなか見えなかった小峠は時間の使い方を含めてコント全体の構成を重視する感じなのかなと。

  • 扉の使い方が見事で2回という回数もちょうど良かった(かが屋)

  • 5分でやるネタではなかった。展開が交互のキスだけなので3〜4分だったら(いぬ)

  • テーマパークにはっちゃけたスタッフというコントは見たことあるけど、見たことない猟奇性は面白かった。最後の暗転の畳み掛けで行き切れなかった(最高の人間)

  • プロポーズのタイミングが抜群(コットンの2本目)

最高の人間のネタ後の審査コメントは錦鯉の漫才の締めの「ライフ・イズ・ビューティフル」を提案した張本人らしい。

こうやって見ると優勝候補の大本命だったニッポンの社長があのネタで沈んだのも確かに審査傾向にはハマらなかったのかなと。

この動画で蛙亭イワクラが優勝予想に挙げてかが屋・加賀も納得してた当時は至極妥当だと思ってたけどなぁ…


最後にKOC恒例の(?)裏MVP

  • ロングコートダディ兎「(松本人志の審査コメントは)金髪だから印象に残りやすい」

  • ニッポンの社長・辻「暗転を使う良さもあると思うんですけど」

が好きだったけど、正直今年は浜ちゃんの司会っぷりがエグすぎたでしょうとw
裏というか表のMVPな気もするけど。
審査コメントを勝手に挙手制にして場の空気を作った功績のはもちろんのこと、山内に『にゅーくりぃむ』の『ちなみに他にも選手権』を生放送の賞レースで仕掛けておいて番組最後しっかり5人全員から一言貰える時間調整は鳥肌というかもはや恐怖の領域w

これは昨年の日比アナの証言だけど、それでいて舞台裏やCM中もフォローしてるとか。
スゴすぎるw
今週水曜のアトロク今年も楽しみ。