【感想】ドラフトコント2021
『コントが始まる』『キングオブコント2021』に続き今年はやっぱりコントがアツい。
そんなこんなで放送された『ドラフトコント2021』
総合演出に日置祐貴。演出は名城ラリータ&渡辺資。
まずは指名会議パート。
お笑い×ドラフトといえば『アメトーーク』の芸人ドラフト会議がまず思い浮かぶが、あちらは選択肢が限定されていないので醍醐味の競合指名があまり起きず、正直なところドラフト会議感は回を重ねるごとに薄れている印象がある。
今回のは見せ方は異なるものの本質的にはTBSの『ザ・ドリームマッチ』のフィーリングカップルに近い。
お笑いファン的にはある意味本編のコント以上に楽しみなところ。
ネタを書ける人もしくはツッコミがまず重宝される1巡目
1巡目、シソンヌじろうが3チーム間で競合!
3巡目、バイきんぐ西村が3チーム間で競合w
意外に指名されないさらば森田(個性が際立ちすぎているということなのだろうか?)
おいでやす小田は確かにツッコミのテイストひいてはコント全体の方向性が固まっちゃうから指名しづらいというのはありそう。
本家ドラフト会議でも起きた勘違いを再現してしまうオードリー春日w
そんな春日vs.かまいたち山内という因縁の構図も生まれる。
わずかな時間だけ画面に表示されてた各芸人の紹介文も良かった。
1ヶ月間の稽古期間を経てコント披露パート。
チーム山内
当初は山内が1人でネタを書く予定だったが森田との共作に。
さらば青春の光がキングオブコント2013決勝で披露した「工場の同僚をライブに誘う後輩とそれを止める先輩」っぽい設定で始まり、後半は山内らしい「もうひと展開」が待っているコント。
「ツッコミが出来る人」という狙いで獲得したぼる塾あんりがネタ作りの過程でボケに回って森田が全ツッコミを担っているのもドラフト会議というこの番組ならでは。
チーム春日
キングオブコント優勝直後の超多忙な時期に全てを丸投げされる空気階段・水川かたまりw
ノブコブ吉村が説明役、春日とジャンポケ斉藤がストーリーと無関係にボケまくり、おいでやす小田が大声でツッコむバカバカしすぎる内容w
かたまり本人も「寝る時間が無かった」と言ってたし、果たしてキングオブコント優勝者の力を発揮できたのか?と問われると微妙な気もするので次回はベストコンディションで見たいな。
チーム小峠
しずる池田&ニューヨーク嶋佐というブレーンを獲得した小峠。
いざ3人でネタ作りを始めるが
ちょっとこれ無下に蹴っちゃうのはもったいなかった気もするなぁ。
バイきんぐでは絶対に見れないコントをこの番組ではやるという意味で。
その後も設定のアイデアは色々出るものの決定打が出ない。
2時間が経過してしまい嶋佐のタイムリミットに。
ラヴィットwww
ここでの会話に着想を得る形で設定は不動産屋に決定。
出来上がったコントはバイきんぐの世界に池田・嶋佐・大久保がゲスト出演という感じの印象だった。
小峠と池田で台本は詰めたとのことだったけど、しずるやニューヨークのテイストは自分はあまり感じなかったかなと。
チーム大悟
ドラフトが自己評価100点という大成功に終わり、志村けんイズムを継承した台本を書いてきたと大風呂敷を広げる大悟。
全員が本人役でコント作りの過程という設定のまさかのメタ視点w
ツッコミはシソンヌ長谷川が一手に引き受け、見取り図・盛山もボケにw
後半は和牛の漫才みたいな俗に伏線回収型と呼ばれる展開。
まぁ果たしてあれが志村イズムなのか?と言われると…w
(個人的にはいつぞやのドリームマッチのケンコバ×オードリー春日みたいに事前VTRが壮大なフリってことなのかなと)
チーム又吉
未来から来た自分が他の人と体が入れ替わっているという流し見だと一瞬で置いていかれるネタ。
さすがというべきか又吉の書き下ろした台本が緻密。
「ギャル」の伏線も綺麗。
ただ、せっかくあの1巡目のくじ引きを勝ったのだからシソンヌじろうとの共作も見たかったかなー
じろうも言ってた「日常の延長」みたいなテーマなら又吉も書けそうな気がするし。
贅沢な悩みだけど。
総評(そんな大したもんじゃないけど)
単純に一番笑ったのはチーム春日、コントとして好きだったのはチーム又吉、意外に期待値を超えなかったかなというのはチーム小峠(ただしVTRは一番笑った)
総じて面白かった!
優勝はチーム春日という“ハズし”も次回への物語性があって良いと思います。
IPPONグランプリが始まった頃のバカリズムvs.有吉みたいなw
2022もありますように。