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拝見させていただく
近頃頻繁に耳にする表現です。
おかしいですよね?
これを正しいと思って使っている人が多いです。
まずは「させていただく」の正しい使い方から確認しておきます。
次の二つの条件が成立した時に使用します。
①相手の許可が必要な時
②その行為によって何らかの利益を得る時
身近な例で考えてみます。
ラジオでよく聞く「お手紙を紹介させていただく」はどうでしょうか。
手紙を出した方は、ラジオで読まれることを承知の上で書いているわけですから①が成立しません。
②は紹介することで番組の構成の一部となることから成立しているといえるでしょう。
ということは、「お手紙を紹介します」で十分だということです。
次に「拝見」について考えてみます。
この言葉は敬語の一種である謙譲語です。
※謙譲語がわからない場合は調べてみてください。
つまり、「拝見」自体に自分が謙って相手を持ち上げるという意味が含まれています。
「拝見」に「させていただく」という言葉を付け加えることで、過剰に丁寧な表現ができあがります。
このように、明らかに間違っているにもかかわらず、テレビやラジオの公共波で放送されています。
日本語は言葉ですから変化するのは当然ですが、人前で使う場合は、注意が必要ですね。
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