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発信するなら正しい日本語を使おう

あちこちに「させていただく」が乱舞しています。

「させていただく」の正しい使い方は、下のリンク(文化庁の資料)のP40をお読みいただけば、理解できます。

https://www.bunka.go.jp/seisaku/bunkashingikai/kokugo/hokoku/pdf/keigo_tosin.pdf

これからnoteや他の媒体で発信を続けていこうと考えていらっしゃる方は、是非読んでいただきたい。そして正しい「させていただく」をマスターした上で発信してほしいと心から思います。

また、きちんと理解すれば、巷で使われている多くが間違っているということがわかってくるはずです。

noteだけでなく、世間一般に広く使われるようになってしまった「させていただく」。どの程度なのか、私の個人的印象から。

まずはテレビ番組

例えば、私が好きなアニメ。
さも正しい表現かの如く「させていただく」が使われているのをよく見かけます。今やアニメは世界に発信している文化であり、その一部に敬語も含まれています。
アニメを見て日本に憧憬を抱き、必死に日本語を勉強している方もいるかもしれません。そのような方々への悪影響は必至です。

ただし、日本語以外を母国語としている方々が日本のアニメを見る場合は、吹き替えや、字幕が一般的でしょう。そのような視聴方法の方々へは影響がないと考えます。

ドラマは最近見ませんので、よくわかりません。
さすがにアナウンサーが使っているのは見ませんね。
最後の砦です。

芸能人はどうでしょうか

頻繁に使っている印象で、多くが誤用です。
「出演させていただく」「ご一緒させていただく」などなど。
本当に聞かない日はないぐらいに濫用されています。

ご本人は謙譲の意味で使っているのでしょうが、勉強不足を世間にさらしているだけだということに気付いてほしいものです。
また、それを見た方々が、芸能人が使っているということで、それを正しい表現だと誤解し、一般に広がっているのだと思います。

Youtubeはどうでしょうか

たぶん、相当にひどい状態だと思います。
あくまでも印象ですし、それほどたくさんの動画を見たわけではありません。正しい日本語を使っている方も多いとは思います。

さて、ここまで「させていただく」について、書き連ねてきました。
ほかにも、間違った日本語がたくさん使われています。
その典型例をいくつか見ていきましょう。

まずは、これです。

拝見させていただきます。

典型的な間違い 二重敬語

敬語の基本から勉強しなおさなければならない状態です。
「拝見」の時点で既にへりくだっているのですから、させていただかなくてもいいのです。「拝見します」で完全な敬語として成立しているのですから。「拝〇」に「させていただく」を付けるのは間違いです。
なんでもかんでも「させていただく」を付ければよいと考えている思考停止の例ですね。

次もよく見かける誤用です。

誤:今回の記事は〇〇になります。
正:今回の記事は〇〇です。

なります病

本来「です」と書くべき箇所を「なります」にする間違いです。
これは深刻なほどに広まっており、頻繁に見かけます。
おじさんの嘆きを下の記事にまとめています。

ラストは文頭の「なので」

誤:私は〇〇です。なので……
正:私は〇〇です。だから(ですから)……

「なので」は接続詞ではない

「なので」は接続詞ではありません。
ですから、文頭に使うのはNGです。
詳しくは下の記事をお読みください。

他にも以下をよく見ます。

「ら」抜き 例:見れる、来れる
「い」抜き 例:してます、思ってます
「さ」入れ 例:やらさせていただきます

いろいろな誤用

こうやって、おじさんがギャーギャー言っても、なかなか是正されるものではないことは理解しています。
また、言葉は常に変化し続けるということも分かっています。

もちろんカジュアルな会話などでは、さして問題にもならないでしょう。

しかし、文章にする場合や、ビジネス会話で使う場合は問題です。
これらの誤用が、あなた自身やあなたの会社への印象を悪くしているとしたら、どうでしょうか。改善した方がいいと思いませんか?

今回書いたほとんどは、中学校の国語で学んでいます。
学校で習ったことを全部覚えている人は少ないでしょう。私も忘れていることが多いです。
これを機に勉強しなおしてみると、いろいろな発見があっておもしろいですよ!

少しでも皆様のお役に立てれば。

口うるさいおじさんより。

#日本語 #させていただく #なります #なので #ら抜き言葉 #い抜きことば #さ入れ言葉 #敬語  

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