頭のいい人の思考方法
話していると「この人頭いいなー」と思うことってありませんか?
こちらの言うことはすぐに理解してくれるし、話す内容はとてもわかりやすいという人です。
自分と何が違うんだろうと、いろいろ調べましたよ。
だって私も頭良くなりたいし。
で、結論が出ました。
抽象化 ⇔ 具体化 の繰り返し です!
彼らは無意識にこれを繰り返しています。
頭に入った内容を抽象化して、自分の知っている情報と照合します。
両者の共通点と相違点を見つけ「こういうことかな?」と中間結果を導き出すのです。
前に書いた「例の考え方」に似ているのかもしれません。
そこからさらに情報を聞き出したり、「こういうこと?」と確認を入れたりしながら具体化を図ります。
これの繰り返しを、話を進めながら、しかも無意識に、そして瞬時に行っているのです。
恐ろしい頭の回転力と使い方です。
しかも右脳と左脳を効率的に切り離したり連結したりを続けています。
これに気付いた、というか、イメージを理解した日からずっと試みているのですが凡人である私にとっては、思ったよりも難しい。
でも諦めたら進歩はありません。
50歳を過ぎた自分にとって、頭の使い方を根本的に変えるのは無理なのかもしれない。と思いながらも取り組んでいます。
この考え方ですが、勉強のできる子供たちも無意識に習得、実行しているのです。
以前、私は進学塾で中学生向けの講師をしていたことがあります。将来は超有名大学へと進学するであろう生徒をたくさん教えました。
彼らの思考方法や勉強方法も同じなんですよね。
例えば新しい漢字を学習する時に、彼らは音読み、訓読み、部首、画数などの情報も仕入れます。抽象化の作業ですね。
例えば誰でも知っている「清」という字なら「きよい」「セイ」「さんずい」「11画」です。
彼らはこれまでの学習履歴から、ほとんどの漢字は部首を除けば音読みに近づくということを知っています。そこでまずはさんずいを取り除きます。
あ、もう答えが出ましたね。「青」です。
「青」も「セイ」と読みます。
そこで、さんずい + 青 と覚えてしまうようです。
さらに芋づる式に知識を引っ張り出せるように、他の部首をくっつけてみて多くの漢字を作り出して一気に覚えてしまうのです。
「静」「精」「晴」「請」などなど。
私は教えているときに純粋にすごいと思いました。彼らは数学でも、英語でも同じように勉強するんですよね。
彼らにとっては学校の先生が宿題として課す「10回書いて覚えなさい」なんて時間の無駄と感じていることでしょう。
確かに無駄だわな。