すべてを覆す魔法の言葉 なの?
長く生きていると、うまく使えば魔法みたいな効用のある言葉に出会う。
そんな言葉を1つ挙げてみたい。
だが それがいい
花の慶次の有名なセリフ。作中の流れは次のとおり。
前田家の老臣・村井若水は、前田利家が豊臣秀吉から拝領した織田信長の甲冑を壊してしまう。
若水は前田利家から切腹を命じられる。
腹を切ろうとした時、前田慶次が現れ
「殿の甲冑を壊したものを成敗する!」と。
若水の介錯?と思ったら一瞬で甲冑を真っ二つに!
モブ家臣たちがあわあわしていると、慶次はこう言ったのだ。
「殿、若水殿の顔をみなされ!戦場で傷だらけになったきたねえツラだ」と。
前田慶次の発した言葉に対して、モブ家臣達は「無礼な!」と怒る。
そこで慶次は
「だが、それがいい!その傷がいい!これこそ生涯をかけ殿を守り通した忠義の甲冑ではござらんか!」
この一言にモブ家臣は手のひら返しで喝采。
前田利家も若水を許し、切腹を取り消した。
これはなかなかの高等技術。
一旦ボロカスにけなしておいてからの、
「だが、それがいい!」
そして、それこそ〇〇だと誉めそやす。
普通の会話でも使えるんじゃないかなと思います。
例えば部下を褒めたいとき。
一旦弱点や欠点を指摘しておいて~の。
「だが、それがいい!」
使い方を誤ると痛い目を見る台詞。
「だが、それがいい!」の後、けなした部分がプラスに変わるように構成を考えておかねばならない。
それをクリアできれば、かなり効果的だ。
例えば、こんな感じ。
お前本当に仕事遅いよな。午前中に頼んだ資料作成もまだできてないし。
だが、それがいい!
その遅さこそが、物事を慎重に進めている何よりの証拠。
毎回資料の出来栄えは完璧だし、お客様から間違いを指摘されたことなど一度もない。その慎重さを今後も磨き続け、さらにスピードを付ければ万全だ!期待しているよ!
みたいな。
使えそうな場面を日々考えていけば、必ず効果的なシチュエーションが見つかりますよ。
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