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削ることで文章に深みが生まれる
皆さんは、書き上げてから削ってますか?
私がnoteを書く順序は、大抵は次のとおりです。
1.テーマを決める
2.目次を作る
3.文章を書く
4.文章を削る
5.言葉を削る
(校正や校閲も自分自身でするのですが、そこは省略します)
ほとんどの人は「4.文章を削る」「5.言葉を削る」をやっていないのではないでしょうか。
これらを実行することで「行間」というものが生まれ、書いたものに深みが出るのではないかと、私は考えています。
だからこそ、削ることを意識的に取り入れてほしいと思っています。
削るって、どうするの?というイメージがわかない人もいるかと思います。
そこで、私が知っている例を一つ紹介します。
有名人だと尾崎豊さんですね。
彼は1曲の歌詞を書く前にノート1冊分書いていたそうです。
そこから言葉を選び、つなぎ、歌詞を作っていったといわれています。
書き出した言葉のほとんどをそぎ落とし、再構成していたのです。
これが削るということです。
ただし、歌詞と文章は異なります。
最大の違いは論理性が必須か否かでしょう。
また歌詞だと、文字以外の要素も味方してくれます。
歌い方、抑揚、強弱、楽器、休符などが融合しています。
歌詞のない部分にさえも意味を持たせてくれるのです。
そう考えると、彼のやり方をそのまま文章に適用できるわけではないということがわかります。
削るということが、どういうことなのかを、なんとなくでも分かっていただくために、尾崎豊さんの例を出したのです。
少しイメージできたでしょうか。
さて文章に話を戻します。
前述のとおり、文章は文字だけです。
頭に浮かんだことを、すべて文字として書いてしまうこと。
すなわち、それは尾崎豊さんがノート1冊書いたのと同じ状態です。
その時点では冗長表現の塊かもしれません。
つながりも、論理性もないかもしれません。
長ければいいというものではないのです。
だから文章を削っていきます。
注意すべきは、削りすぎないこと。
やりすぎると、論点がぼやけたり、論理が破綻したりしてしまいます。
削るという工程は大切ですが、難しいのです。
書きたいことを一旦すべて書いて、論理破綻しないように文章を削る。
この作業が難しいのです。
しかし、成功すれば、行間から滲み出す見えない部分に意味が生まれてくる。これが快感になればしめたもの。
これが「4.文章を削る」です。
そして「5.言葉を削る」
これはもっと難しいかもしれません。
単語を変えたり、言い回しを変更したりします。
それでも言いたいことのすべてが伝わるように考える。
これがかなりの難敵です。でも楽しい。
幸い日本語だと、同じ意味でも多様な言い回しができます。
当然ですが、たくさんの言葉を知っていないとできない工程です。
難しいけれど、日々訓練を積めば、文章力は確実に向上します。
もしかすると、note初心者の方がこの記事を読んでも実感がわかないかもしれません。
でも、突き詰めていくと、いずれ分かるはずです。
その時に「あ~~!そういうことか!」となってくれると嬉しいです。
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