某ジャズ評論家からTwitter上で叩かれた裏側
ご無沙汰してます。
濱田です。
最近はスタートアップをやってて、なかなか表に出れない日々が続いていますが、元気にやってます。
実は、ちょうど起業して1年が経ち、振り返りのタイミングとしてもちょうどいいので、某ジャズ評論家からTwitter上で叩かれた裏側を話そうと思います。
知らない人も多いかも思うので、説明します。
昨年12月、"クソ企画"と題され、某ジャズ評論家からめちゃくちゃに呟かれたんですよね。
(詳しくは、ツイッター検索してみてください。)
その日の出来事も踏まえ、自分自身にどんなことが起きたのか、話そうと思います。
リスペクトしていた某評論家
そもそも、信じられないかもしれませんが、僕は某氏が手掛けるムック本を読んで、素直に尊敬していました。
ジャズへの新しい切り口と、過去だけでなく未来までの長い視点で考察したブラックミュージックの捉え方は、いうまでもなかったです。
そして、ツイッターをフォローして、いろんな情報を収集していました。
そんなある時、アシッドジャズがジャズか否かというテーマで物議を醸していました。
僕はシンプルに、その某氏の意見に賛成で、自分の切り口でジャズ層に届かないかと考えるようになりました。
だからこそ、自分が起業して立ち上げたメディアサイトで、ツイッターの文面をしたいと依頼のDMを送りました。
結果は無視。
最初は、自分の知識実力不足であったり、相手に対する思いやりが伝わってなかったりしたのではないかと考えるようになりました。
そして日を改めて、今度は、自分が全く新しい角度からジャズフェスを手掛けたいというところから、ブッキングのメッセージを送りました。
それも無視されました。
時は12月
「クソ企画」
「バカの相手は出来ない」
「出演してる人とか気が知れん」
ボロクソに誹謗中傷の言葉を浴びました。
今までにない価値観だったのか、とても否定的だったようです。
ちょうどその日は野外イベントでライブだったところで、自分自身傷つくどころか、メンバーと食事を企画して楽しく語ってました。
しかし、僕と一緒に制作していたチームのメンバーや、運営チーム、スポンサーのみなさまなどがブチ切れていました。
僕が3ヶ月後に行うジャズフェスも控えていたことから、公式アカウントの中の人たちが"目には目を歯には歯を"の感じで誹謗中傷には誹謗中傷で返していました。
いろんなミュージシャンや友達が
「あのツイートはやめろ」
とか
「落ち着け」
とかなんとか色々言われたんですが、全部僕じゃないのと、逆にみんなが落ち着いてないことから論理的な会話が成立しないような気がして、フルシカトしたのを覚えてます。
中には、励ましてくれた人も大勢いて、あのとき手を差し伸べてくれた仲間の行動は今でも忘れません。
その後
これらの経緯から、一つの仮説検証ができたので共有します。
それは、ジャズという音楽に、大衆芸能的な要素を毛嫌いする風潮があるということです。
資本主義というルールの中で、物事を継続していくには、最低条件の収益を得る必要があります。
お金持ちになることと、事業で収益を得るというのは全く別の次元であることも理解される必要があります。
ジャズを継承していくことは、博物館や美術館のようなクローズドな環境に落とし込むということでしょうか。
無形である音楽は、どのようなアプローチが適切なのでしょうか。
僕は、多くの新規の人、特に若い世代に価値を理解していただくアプローチを検証しました。
しかし試行錯誤した結果、新規の人、若い世代に理解されるためには、どうしても大衆芸能的な要素が少なからず必要でした。
だけれども、ここがジャズの世界における一つのジレンマでした。
僕以外のミュージシャンも同じです。
多くのミュージシャンは売れたいがために、さりげなく大衆芸能的要素を取り入れますが、エロに走ったり、ギャルに走ったりと過度な場合は一部のジャズ評論家やジャズファンから叩かれます。
ミュージシャンは、炎上なんてしたら、日頃の演奏活動の集客に大きく影響しますので、それを避けたい、、、
といった構図が少なからずあるわけです。
(ちなみに、海外のジャズミュージシャンは、大衆芸能的要素を取り入れても、評論家が叩くといった様子はあまり見られません。)
では、評論家が求める、大衆芸能的要素が全くない、完全な芸術として事業を成り立たせることはどうすればいいのでしょうか。
一つは、寄付に頼ったりパトロンを囲ったりといった仕組みでしょうか。
しかし、寄付や助成を必要とする形で残される芸術は規模面でも資金面でも法的規制面でも相当な縛りがあるというのが、現状の社会です。
また、そういった形で人々に芸術を伝える組織は国や自治体が主体となっていることが多いわけで、民間、いや一学生がそれをやるというのは無謀な挑戦というわけです。
最後に
今僕の会社はジャズのマーケットシェア上位を狙っています。
そして、ジャズを聴くお客さんに寄り添ったサービスを展開していきます。
業界構造を変え、もっと優しい世界を作りたいと心底思います。
会社も2期目に突入し、これからというところです。
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