書評『記憶脳』樺沢紫苑
今回は、記憶脳 著:樺沢紫苑
の書評と感想を書いていきます。記憶するにはどんな方法があるのか、そして令和時代の正しい記憶力の使い方が書いてあるこの本について、エッセンスの一部と私の感じたことを書いていきます。
まず、令和時代には記憶ではなく記録が大事だというのがこの本に書かれています。記憶はスマホやパソコンのSSDなどに入れてしまえばいいので、わざわざ自分が記憶をする必要はないらしい。
その代わりに、記録をすることでその内容が頭に残るので、必要な時が来たらすぐに使えるようにすることが大切なようです。
脳はアウトプットをしたことを覚えているものです。だから記録として何かに書くことで、そのことを覚えていられるというのがこの本の大前提でした。
確かにその通り。今の時代に自分で覚えないといけないことなんて少ないけれども、何か必要になった知識はすぐに引き出せないと使えない。いつでも取り出せるように記録をして、必要になったら使えるようにしないと意味がないですね。
記憶はしなくてもいいけれども、記録が大事だということは覚えておきたいです。
また、社会人と学生のカンニングについて面白いことが書かれていました。学生はカンニングをすると怒られますが、なんと社会人はカンニングをしないと怒られるのです。
会社の資料や情報に目を通して、いろいろ見たり調べたりしながら仕事をするのが社会人。社会人はカンニングをして仕事をするのが大前提という衝撃の仕事の常識が書かれています。
あと、この本の作者は精神科医なので、健康についても書いてありました。記憶をするには1日に6時間以上眠らないと、記憶に残らない。これは、徹夜で勉強を頑張る学生などには覚えてほしい事実ですね。
勉強を頑張るのはいいけれども、徹夜は御法度。キチンと7時間くらいは眠っておかないと、健康的にも記憶にも、実は良くないということは、知らないと徹夜をしてしまいそうです。
私の知り合いに、看護師試験を徹夜で頑張っている人がいましたが、あれは本当は良くないのだとわかりました。キチンの眠って頭の中を整理して、記憶力を高めないとパフォーマンスも上がりません。
眠ることの大事さは、樺沢紫苑先生はしょっちゅう言っていますが、やはり記憶や勉強にも影響が大きいのですね。
私は徹夜での勉強はしたことはありませんが、慢性的な睡眠障害で徹夜はよくしていました。
これは普段の生活にも良くないのだと、記憶脳を読んで理解しました。頭をキチンと使うのに、眠りが悪いと全くダメ。その事実がわかって、今まで以上に睡眠をとろうと思いました。
最初の話に戻りますが、記録をするといい。そのためには、SNSを使って人に見てもらうアウトプットをすることが今の時代にはできます。SNSは、不特定多数の人に見られるので、変なことは書けません。
人が見ている緊張感から、いいアウトプットをしなくてはいけなくなる。ネガティヴなことは書かずに、人に見せられる文書などを書いて投稿することで、記録をいいものにできそうです。
『記憶脳』は、令和時代の勉強をする人や学生、社会人には必須の知識が網羅された。勉強法の決定版でしょう。精神科医が正しい頭の使い方を教えてくれる素晴らしい本です。私もどんどん勉強と記録をしたくなってきましたね。
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