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AIの可能性と限界

※この記事は音声プラットフォームVoicyで配信した内容を元に文章化しています。是非、Voicyの小松番組のフォローをよろしくお願いいたします!!

AIの進化が加速する現代、表現者はどのような立ち位置を取るべきでしょうか。作曲家であり大学教員である私が、AIの可能性と限界について考察を深めてみました。技術の恩恵を享受しつつ、人間本来の創造性を失わないバランス。その微妙な均衡点を探る旅に、皆さんもお付き合いください。

AIプラットフォームの現状と可能性

皆さん、ChatGPTやClaude、Google's Geminiなど、AIを活用したプラットフォームを使用したことはありますか?これらのツールは、私たちの日常生活や仕事に徐々に浸透しつつあります。私自身、調べ物をする際にはGoogle検索よりもAIを活用することが増えてきました。

例えば、今私が利用しているPerplexityというプラットフォームは、ChatGPTの文章生成能力とGoogle検索の情報収集能力を組み合わせたハイブリッドな仕組みを持っています。これにより、既存のウェブ情報を基に、AIが適切に要約し、文章を生成することができるのです。

AIの可能性について尋ねてみると、学習と予測能力の高さ、経済や社会への影響力、24時間稼働といった利点が挙げられます。確かに、これらの特性は私たちの生活や仕事を大きく変革する可能性を秘めていますね。

AIの限界と直面する課題

しかし、AIにも限界があります。未知の状況への対応能力の欠如、社会的リスクと倫理的問題、正確性の限界などが挙げられます。特に注目すべきは、雇用への影響や著作権侵害の問題でしょう。

また、AIによる自動運転技術の普及にも、まだまだ技術的な壁があります。安全面での信頼性確保が最大の課題となっているようです。

これらの限界を踏まえつつ、AIの可能性を最大限に活かすためには、適切な理解と対応が求められます。技術の進化と人間社会の調和を図ることが、私たち一人一人に課せられた使命かもしれません。

人間性の希薄化:AIがもたらす新たな課題

AIの進化に伴い、私が特に懸念しているのは次の2点です。まず、コミュニティの崩壊と個人の孤立化です。AIとの対話が増えることで、人と人とのつながりが希薅になる可能性があります。人間は古来より、様々な人々との関わりの中で生きてきました。この本質的な部分が失われていくことへの不安を感じずにはいられません。

もう一つは、身体性の喪失です。AIに頼ることで、自分の身体を使って感じ取る機会が減少しています。例えば、AIによる作曲を試みると、技術的には優れていても、人間の身体が本能的に感じる「ゾクッ」とくるような意外で吸引力の強い瞬間が欠如しているのです。

真の音楽や芸術は、その場の雰囲気や身体で感じる感動、作品の奥行きといった要素から生まれます。しかし、現状のAIは表面的なデータの組み合わせに留まっており、無意識や背景に潜む本質を捉えることが困難です。この身体性の希薄化は、AIの大きな課題の一つと言えるでしょう。

バランスの取れた未来へ:人間とAIの共存

これらの課題を踏まえ、私たちはどのような立ち位置を取るべきでしょうか。答えは、バランスにあると考えています。個人と共同体、機器と身体の間に適切なバランスを見出すことが重要です。

AIの恩恵を享受しつつ、人間本来の創造性や感性を失わない。そんな微妙な均衡点を探り続けることが、AI時代を生きる私たちの使命なのかもしれません。

今後も、このテーマについてさらに深く掘り下げていきたいと思います。皆さんも、AIと人間の関係性について、ぜひ考えを巡らせてみてください。新たな時代の創造的な表現のあり方が、そこから生まれるかもしれません。

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