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新年を迎える前に、創作と成長の時を振り返る
年の瀬が近づき、2024年も残すところあとわずか。この時期、多くの方が一年を振り返り、やり残したことや新年の抱負を考えるのではないでしょうか。今回は、私自身の今年の振り返りと来年への展望を皆さんと共有したいと思います。時間の流れは連続しており、年末年始という区切りにとらわれる必要はありません。むしろ、継続的な成長と創造の過程として捉えることが大切だと考えています。
音楽の新たな表現を求めて
今年最大の課題は、新しいCDアルバム『ピアノの風景 6』の制作でした。当初は年内リリースを目指していましたが、デザインなどの調整に時間を要し、来春の完成を見込んでいます。このアルバムは、私にとって特別な意味を持つプロジェクトです。過去に作曲した楽曲を、グランドピアノを使って新たに演奏し直すのです。
同じ曲でも、時間の経過とともに解釈や表現が変化することがあります。 この再録音は、自身の音楽的成長を確認する貴重な機会となりました。また、これまでデジタル環境で多くの作品を制作してきましたが、今回はアコースティックな空間で音を響かせることにこだわりました。「ピアノの風景シリーズ」と名付けたこのプロジェクトは、録音からミックス、マスタリングまでを終え、現在はジャケットデザインの段階に入っています。
知人のデザイナー、京マグ松本さんに依頼し、紙ジャケット仕様で仕上げる予定です。最終的な組み立てを経て、3月頃には皆さんにお届けできるのではないかと期待しています。この制作過程は、まさに今年から来年へと継続するプロジェクトの象徴といえるでしょう。
フィールドレコーディングの魅力を伝える
もう一つの大きな取り組みは、本の執筆です。現在、2冊の本を同時進行で書いていますが、そのうちの1冊はフィールドレコーディング、つまり野外録音に関するものです。この話題について触れていると、ふと周囲の音に意識が向きます。今、三条街商店街を歩いていますが、上から聞こえてくるアナウンスの音が、まさにフィールドレコーディングの対象となるような環境音です。
近年、録音機器の進化により、フィールドレコーディングが非常に身近なものになりました。 スマートフォンのボイスメモ機能を使うだけでも、簡単に始められるのです。この本では、単に人の声を録音するだけでなく、環境音や音楽、その他の興味深い音響を捉えることで、新しい世界や感性が広がる可能性を探ります。
環境音を通じて、視覚では捉えきれない新しい聴覚的視点が生まれる可能性があります。 この本を通じて、フィールドレコーディングに初めて触れる方々に、その魅力を伝えられたらと思います。執筆は予想以上に時間がかかっていますが、来年中には完成させたいと考えています。
創造的時間の確保と人生の再設計
3つ目の課題は、より長期的な視点から自分の仕事や生活を見直すことです。これは単年度で完結するものではなく、継続的な取り組みとなります。クリエイティブな時間、つまり創作活動に充てる時間をいかに確保するかが、今後の人生設計において重要なポイントになります。
日本人男性の平均健康寿命が73歳だと言われている中、私は現在53歳です。単純計算すれば、あと20年ほどが健康で活動的に過ごせる期間となります。もちろん、個人差はありますし、医療の進歩により延びる可能性もあります。しかし、限られた時間の中で、自分が納得できる音楽活動を行うためには、仕事のやり方を見直し、創作活動に集中できる環境を整える必要があります。
40代、50代になると、社会的な役割や責任が増え、様々な仕事を任されるようになります。これは信頼を得ている証であり、大変ありがたいことです。しかし同時に、自分の本来の目的である創作活動との両立が難しくなる場合もあります。今後は、与えられた役割をこなしつつ、長期的かつ集中的に創作活動に没頭できる時間を確保する方法を模索していきたいと思います。
この仕事の見直しと時間の再配分は、簡単には解決できない継続的な課題です。しかし、これに取り組むことで、より充実した創作活動が可能になると信じています。
時間の捉え方を変える
年末年始という区切りにとらわれすぎず、中長期的な視点で自分の活動を見つめ直すことが大切です。日々の忙しさに追われると、長期的な目標を見失いがちです。しかし、1年、3年、5年、10年といった長いスパンで考えることで、より大きな成果を生み出せる可能性があります。
私は、時間を「3」で区切って考えることをお勧めします。30秒後、3分後、30分後、3時間後、3日後、3週間後、3ヶ月後というように。これは単なる語呂合わせのようですが、不思議と物事の区切りがつきやすくなります。
例えば、今私は3分後に家に着き、30分ほど休憩を取った後、3時間ほど創作活動に充てる予定です。このように、物理的な時間の区切りだけでなく、心理的な区切りを意識することで、より効率的に時間を使えるようになります。
皆さんも、来年という区切りにこだわらず、自分なりの時間の区切り方を見つけ、日々の活動や長期的な目標に取り組んでみてはいかがでしょうか。 物事を成し遂げるのに、年末年始という社会的な区切りは必ずしも重要ではありません。むしろ、自分自身のリズムや目標に合わせて、柔軟に時間を捉えることが大切です。
最後に、時間の使い方や目標設定について、私なりの考えをお伝えしました。皆さんそれぞれの生活や目標に合わせて、これらのアイデアを活用していただければ幸いです。継続は力なり、という言葉がありますが、まさにその通りだと思います。日々の小さな努力の積み重ねが、やがて大きな成果となって現れるのです。
新しい年を迎えるにあたり、皆さんがそれぞれの目標に向かって前進されることを心から願っています。創造的な活動であれ、日常の仕事であれ、一歩一歩着実に進んでいくことが、充実した人生につながるのではないでしょうか。
それでは、今回はここまでとさせていただきます。最後までお読みいただき、ありがとうございました。皆さんの2025年が、創造性と成長に満ちた素晴らしい一年となりますように。
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