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お葬式にマッチする音楽を創りたい
ぼくはこれまで24枚のアルバムを出してきました。早く完成するものあれば、時間がかかるものもあります。アルバムを制作しはじめて、初めて必要時間がわかります。まるでナマモノを扱う感覚です。
今回完成したアルバム「Pieta -お葬式のための環境音楽-」は5年も要しました。平均2ヶ月で仕上がるので、異例なことです。「お葬式」が対象なので難しかったのです。
ネガティブなイメージで捉えられる人の死。今回深く想いを馳せ、コロナ禍も重なったので、生きることと死ぬことの境目に想いを馳せました。葬祭場のBGMを耳にするとき、ぼくにはいつも違和感がありました。
お決まりのクラシック曲、悲しみをさそうイージーリスニング…。
中庸でありながら少し希望の見える音楽がほしい。ポジティブとネガティブのバランスを取りながら、ピアノを主体とした環境音楽が10曲出来上がりました。毎回実験に挑む感覚で音楽をつくります。今回はその感覚が強くありました。まわりに類似のアルバムが少ないのです。
この作品を機に、大切な人との別れを包み込みのにふさわしい、音の響きや音楽のあり方について、意識を向けるのもいいのではないでしょうか。
音楽ですべての悲しみを解決できるわけではないけれど、打ちひしがれる瞬間にこそ寄り添える音楽があるはず。この作品を必要としている方に、少しでも伝われば幸いです。
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