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3種類の思考力を鍛えることが人生の幸福度を上げるという話

プレーが上手くいかない
バスケがつまらない
生きるのが苦しい
味方のミスにイライラする
人間関係が煩わしい

生きていれば、必ずこういう思いを経験すると思います。

不幸せな思いをしない人生を送ることは難しい。
でも、その時間を減らすことはできる。

この記事では、三つの思考力を鍛えることが自分や周りの人を守り、輝かせ、人生の幸福度を上げることについて書いていきます。

始めに挙げたような悩みに苦しむ人のヒントになれば幸いです。

思考力には「長さ」「広さ」「速さ」の3種類があります。



一つ目に「長さ」。

これは将棋などで何手先まで計算できるかという要素です。
野球なら決め玉で仕留めるところから逆算して配球を考えたり、
バスケットならチームで最も強いシュートが生まれるように逆算して選手の配置を考えるなどがこれに該当します。


二つ目に「広さ」。

思考に作業台があるとして、その大きさを言います。
「ワーキングメモリー」と言われるものです。この作業台が大きいほど、同時に複数の思考を行うことができます。
例えば、対話などでは自分の思いを言葉に変換しながら相手の表情を読み取ったり、相手の理解度を考慮して最適な表現をチョイスしたりといった思考の同時進行を行います。
バスケットなら、スコア、残り時間、自分の体力、調子、その日の審判の笛の軽さや、どの選手が直近のシュートを何本決めているか等、複数の要素を考慮してゲームを組み立てていくような思考がこれに該当します。


三つ目に「速さ」。


これは単純に思考の速さ。

上記の二つの思考をどれだけ早く行えるかがこれに該当します。
私はこれを「頭のクイックネス」と呼んでいます。

この3つの思考力 でスポーツや人生がどう変わってくるのか。

具体例を挙げて説明します。

バスケットなら。
チームで得点源のあなたが試合でノーマークの3Pシュートを外したとします。
本来ならばこれは、外れた原因を考えて、そこを修正して再トライするのがするべき対応です。

しかし、これが状況によっては難しくなります。

そのシュートミスが3本連続で外れたとしたら?
それによってコート外からネガティブな声が聞こえてきたら?
それによって点差が開いたら?

最悪の場合、もう打たないこともあるかもしれません。

ここで求められるのは
・目の前のことに恐れ、シュートを打たなくなると選択肢が減り、かえって得点から遠ざかるから打って決めるしか道はないと考えられる思考の長さ
・目の前のまずい状況に一杯一杯にならず、プレーをしながら何故外れたのかを考えられる思考の広さ(同時進行)
・それらの思考をより短時間で行い、外れた原因を早く見つけられる思考の速さ

の三つの思考力です。

もしもここで思考力が弱ければ、
「次また打って外したら点差が開いて自分のせいで負ける」という恐れで頭がいっぱいになってしまい消極的になってしまいます。

しかし思考力が強ければ、
「今のシュートはミートが雑だった。次は丁寧にしよう。決めないとディフェンスが近づいて来ないから自分で抜くこともできないし、味方がプレーするスペースも作れない。このまま4対5で試合が進む事を考えたら、自分のシュートを修正するまでにあと1~2本外すことは大した事じゃない。どのみち自分がシュートを決めないと勝てないんだ。」

...という風に逆境でも積極的な姿勢を保つことができます。


このことから分かるように、メンタルの強い人というのはこの「思考力」が優れているのです。

さらに言えば、世の中の思考力の高いエース達は「自分が打って負ける方が良い」とさえ考えるのです。

しかし、思考力の弱いままだと、

味方がミスをした時、そこに至った相手の事情に考えが行かず、自分の予定が狂った苛立ちが先行して威圧したり怒鳴ったりするかもしれません。

自分が試合を決定づけるミスをしたとしたら、負けたのは全て自分のせいだと過剰に一人で背負い塞ぎ込むかもしれない。

思考力を鍛えることで、

味方のミスに対して「なぜ彼があのミスをしたのか?」「今の彼はどういう気持ちだろうか?」「どこまで助言を許容できるだろうか?」
というところまで考えられるようになります。
試合を決定づけるミスをしたことについて「試合に負けた理由には自分のミスも勿論あるが、他の場面で皆もミスをしている。チームのミスがあと一つ少なければ勝てていたので自分含めチーム全体の力が足りなかった。そしてこれからやるべきことは今日のミスを修正することだ。」
というふうに客観的に起こった事を把握し、やるべき事へ向かうことができるようになります。


3つの思考力を上げることが、自分や周りの人を守り、さらには良い方向へと導くことに繋がります。
そうすれば、プレーや人間関係、仕事がうまくいくようになる。人生の幸福度が上がるのです。


この記事のまとめ

・思考力には「長さ」「広さ」「速さ」の3つがある。
・思考力が優れてくると目の前の不本意な出来事を冷静にいなして、本当にするべき事へ向かうことができるようになる。
・その結果、プレーや人間関係、仕事がうまくいくようになり、幸せな人生になる。

ここまで読んでいただきありがとうございました。

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岩沢マサフミ
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