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失恋ブーム

年代物の音楽が最近よくアタマを駆け巡る。

消せないアドレス Mのぺージを
指でたどってるだけ
So once again……

M - PRINCESS PRINCESS

分かる。激重。
別れてもLINEとかなかなか消せないよね。「相手に通知されない」のをいいことにそのまんまにしておいて。うわ~~超激重

確かに自分もなかなか消せなかったしな、とは思ってしまう。
というより、消すのをすっかり忘れていた、という方が正確かもしれないけれど

思い出は、掬い上げた砂が指の間から滑り落ちるように、いとも簡単に消え去っていく。
昔の自分はこれを「儚く切ないもの」という風に捉えていたんだけど
今では“ニンゲンの自己防衛機能”なのではないだろうか?と考えていたりする。

別れてから何年も生きていると、その頃の想い出と交差する地点に自分が唯一人立っている、なんてことがある。
その時に、「何も感じない」し、「隣に立っているひとに集中できる」ということは、自分の中の自己防衛機能がしっかり働いていると言えるのだと思う

“帯広”を半ばネタとして扱い続けてきたけど、例えば札幌の街を闊歩していたとして、もう“帯広”のことを思い出すポイントがない。正確に言えば、街を歩くだけでは地雷が機能しない、ということかもしれない。

これが俗にいう「上書き」というものだと思うし、上書けるほどの思い出がこの街にない、ということを示しているのかもしれない。

どちらにせよまさえふにとって札幌は“安地”になったし、今このタイミングを乗り越えれば安地に長い間住むことができるかもしれない

ここで赴任先が帯広になったら非常に面倒くさいことになるかもしれない。知らんけど。


理由なく 始まりは訪れ
終わりはいつだって理由をもつ

M - 浜崎あゆみ

“M”で言えばこれも激重。エンディングにこのフレーズを置きに行くあたり非常に重い。
ここまで散々別れる前の清い記憶を掘り起こしておいて、それで「終わりはいつだって理由(わけ)をもつ」とくるので情緒が死にます。

でも確かに、全てにはその関係の終わりがあるし、ステップアップすることもあれば、絆しが解かれることもある。

だからこそ人間関係って複雑になるし、一筋縄ではいかない。

現状維持なんて幻想にすぎないんですよ。生体のそのものに現状維持なんて存在しないし。

その人じゃないとダメな理由はあったかもしれないけれど、もう思い出せない。手放す勇気と手放される孤独は釣り合わないし、修復不可能なものを増やすことはリスキーに感じてしまうかもしれない。
でも、愛していた自分は否定したくない。人間って本当に、ワガママだ。


「記憶の中で
ずっと二人は 生きて行ける」
君の声が 今も胸に響くよ
それは愛が彷徨う影
君は少し泣いた?
あの時見えなかった

Hello,Again~昔からある場所~ - My Little Lover

この曲の歌詞をあんまり考えたことはなかったけど、まじまじと歌詞を読むと理解った気になれる

私は君にフラれた。
というか、君に切り出された、という方が正確かもしれない。
君はいつまでも優しいままで、私が傷つくのを分かっていて優しい言葉をかける。
“泣かないことを誓っ”ていたのに、私の視界はぼんやりと滲んでいった。
だから、君が泣いていたか分からなかった
でも強がって、「見えなかった」ことにした。
弱さを見せたくなかった。完璧な自分であり続けたかった。
それは本当に強かったのではなく、次第に酷くなっていく傷を見ないふりしていただけだった


「自分が好きな人」が好きだ、という童貞臭さが抜けないから、決断力はないし、一目惚れとか縁遠い。好きな理由が「好いてくれるから」とかいう、クソどうでもいいような依存ばっかりしてる
相手の前では完璧であり続けたいし、完璧が崩れた瞬間にこの√をリセットしたくなる。完璧は肩肘を張って疲れてしまうから、少し息を抜きたくなる。そして、そういう時に致命的なボロを出す。
そう、自分は依存症なんです。相手に依存して認めてもらうだけのモンスターなんです。


あーあ、またバッドエンドだよ

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