まあちゃん(山﨑正枝)

働く人たちが幸せな仕事人生を送られるよう、 いい会社・いい組織づくりを支援しています。 山﨑正枝人事労務管理研究所代表 /法政大学キャリアデザイン学部兼任講師/組織・人事コンサルタント/特定社会保険労務士 /執筆、講師 分野ー組織開発、労働法

まあちゃん(山﨑正枝)

働く人たちが幸せな仕事人生を送られるよう、 いい会社・いい組織づくりを支援しています。 山﨑正枝人事労務管理研究所代表 /法政大学キャリアデザイン学部兼任講師/組織・人事コンサルタント/特定社会保険労務士 /執筆、講師 分野ー組織開発、労働法

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最近の記事

死生観 生きるということ

『ぼくは しんだ じぶんで しんだ~ 谷川俊太郎と死の絵本』というドキュメンタリー番組を観た(2022年2月12日、NHKETV特集)。 子どもの自死という重いテーマの絵本『ぼく』(岩崎書店)を制作する、その道程を描いたものだ。 絵本のテキストを書いた90歳の詩人谷川俊太郎さんと絵を担当する合田里美さん、企画・編集者筒井大輔さん、岩崎書店編集堀内日出登巳さんとの間で2年間のやりとりが繰り広げられ、想いをすりあわせてこの深淵なテーマを子どもたちに手渡せるところまで深め、昇華

    • 漱石『草枕』と能

      《夏目漱石「草枕」の世界》展*¹と能について書いておきます。 私は能は観始めて5年。お稽古をするわけでなく、観て楽しむだけですのでまだ深くは理解できていません。また漱石は中高校生時代に愛読していたのみで文学は専門エリアではありません。非常に浅い内容になりますが、今回は雑感を備忘録として記します。 9月15日、新宿区牛込の「漱石山房記念館」へ行ってきました。ここは漱石が晩年の9年間(明治40年~大正5年 1907~1916年)を過ごし、多くの作品を執筆した場所にあります。 出

      • 物語の力、絵の力

        最近気づいた「物語の力」と「絵の力」について記しておきます。 どういう「力」かというと、それは伝える力。響く力といってもいいかもしれないです。 「物語の力」は、ライフストーリー論文を私が担当する大学の授業で扱った経験から、「絵の力」は絵本作家の絵画展に行った体験と、友人のTさんが行っている「インタビュー&アートセッション」の体験から読み解いていきます。 1.物語の力 私は大学のキャリアデザイン学部で「質的調査法」の授業を持っています。今年が7年目で、ひと月前に学生の成績評価

        • 65歳の誕生日を迎えるにあたり 自分の年金受給をどうするか考えてみた

          老齢年金のお話です。 私は今月迎える誕生日で65歳になり、老齢年金の受給権が発生します。 先月から65歳めがけて終身生命保険の保険料支払終了通知やら市から介護保険証やら諸々の手続き書類が届いていて、今後のファイナンシャルプランを考える節目となりました。私のような自由業(自営業)ですと定年もなく人生の区切りが不明瞭なのですが、手続き書類が届くので何も考えずに通り過ぎるわけにもいかず考えなくちゃとなったわけです。 考えるべき項目は、年金を繰下げ受給するかどうかということです

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        • ただ猫は考える
          7本

        記事

          映画『東京自転車節』は映像版自己エスノグラフィーか?~阿部真大(2005)「バイク便ライダーのエスノグラフィー」と比較して

          映画『東京自転車節』 観てきた。 お薦めです♪ スマートフォンとアクションカメラ「GoPro」で撮った作品というのも興味を引いた。今はこんな装備で映画が撮れるのね! 27歳の主人公で監督でもある青柳拓さんのセルフドキュメンタリー。 実家のある山梨で代行タクシーの仕事をコロナ禍で失い出稼ぎに上京。 彼には映画大学に通った550万円の奨学金返済が重くのしかかっているのだ。 2020年4月上京した青柳青年はコロナ禍で緊急事態宣言下の東京をウーバーイーツの配達員として自転車を漕ぐ。

          映画『東京自転車節』は映像版自己エスノグラフィーか?~阿部真大(2005)「バイク便ライダーのエスノグラフィー」と比較して

          ポスト・ニュー・キャリア論~「キャリア不活動」という概念

          先日本学(法政大学)大学院キャリアデザイン研究科のシンポジウムで、木村琢磨教授の講演『キャリア・マネジメントのパラダイム変遷と研究課題』を視聴。充実した内容でまことに興味深かったです。 ニューキャリア論の失敗気づきは、ニューキャリア論(バウンダリレスキャリア、プロティアンキャリア、キャリア自律など)の失敗とポスト・ニューキャリア論。 ニューキャリア論は、80年代の米国で不況を背景に起きた理論であるということ。なるほど!と思った。 80年代といえば日本が「Japan as

          ポスト・ニュー・キャリア論~「キャリア不活動」という概念

          「コロナ後の社会」をつくるのは、今ここにいる私たちの行動だ~内田樹氏のインタビューを読んで

          内田樹さんがロングインタビューに応えている「コロナ後の世界」を読んで、それを軸に今考えていることを整理してみる。 <内田樹の研究室> http://blog.tatsuru.com/2020/04/22_1114.html?fbclid=IwAR1AHSGFLmTtw3G_LQPXoBLjUqtM01unbgBhQuvZ3EkZLm_V8_HX-jjTLeg 「独裁か、民主主義か」の歴史的分岐点これは昨日のTVでハラリ氏も言っているし、私も同意。どの国も危ういエッジに立って

          「コロナ後の社会」をつくるのは、今ここにいる私たちの行動だ~内田樹氏のインタビューを読んで