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お能で、ミニマムかつ夢幻の世界に。

能楽師・武田文志さんの会員向けの会報「あれシテこれシテ」を制作させていただいてます。もうなんだかんだで3年以上、ありがたいことにご依頼いただいていて。

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「お能」。武田さんに出会わなければ、知らなかった文化だし、多分出会う人が悪ければ知っても興味持てなかったと思います。

武田さんは、業界でも正統にして異端。物腰はやわらかなんだけど、どっかしらパンキッシュな人だから、舞台も素晴らしい。ざっくり同世代なんですけど、考え方とかすごく「今」。伝統と「今」が溶け合ってる不思議な人です。

毎年GINZA SIXの地下能楽堂で「文の会」という自主公演をてがけておられます。ゲストの狂言も野村萬斎さんとか、すごい豪華なんですけど、終わると武田さんの印象しか残らないからすごい。

オーセンティックかつ、モダンな舞台がみたい方は、今年も年末に「文の会」あると思うので、ぜひ足を運んでいただければ。

何度か拝見させていただいたのですが、舞台はめちゃくちゃミニマム。バックの演奏も、ミニマムで適当にやってるのかと思いきや、ちゃんと譜面もあって、無拍子なのにみんなタイミングを合わせているらしいです。

現代の西洋音楽の理論からすると、何度見ても不思議。アイコンタクトもないのに、どうやって合わせいるんだ…。舞台装置もほとんどないのに、情景が浮かぶのはとても変な体験ですよ。

余談ですが、〆って会社名にしたからか、割と和の仕事をご依頼いただけます。個人的には「和モダン」みたいな考え方は嫌いで。和はそのままでかっこいいから、それをちょっとだけ見える角度変えるみたいなのが好きです。そういうバランスも武田さんの舞台で勉強させてもらってます。

会報誌の制作では、普段お会いできないような方々にお会いできて幸せです。

デクセリアルズ株式会社の一ノ瀬社長とか、ライフネット生命の西田副社長…ずっと行ってみたかった料亭・金田中のオーナー岡副さんにもお会いできた。

それぞれ、書けないくらいめちゃくちゃ面白い話があります。色々な業界のトップランカーの話が聞けるのは、本当に役得です。

会員限定の冊子なので、誰でも手に入らないクローズドな媒体なのが玉に瑕ですが、CMでも閲覧できるようにお願いしてみようと思っています。

良い曲だ、良い記事だと思ったらサポートをお願いいたします。次回の制作費にいたします。