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171
去年の10月、私は新宿ロフトにyowllフェスというロックライブフェスに行き、そこで初めて171を観た。
171は神戸出身(だと思いますが違ってたらごめんなさい)のロック(パンク?)バンドだ。
171の存在を初めて知ったのはyowllの森君がフェス前に全出演バンドの紹介文をSNSに上げていて、その中で171の名前を挙げていた時だった。
まずバンド名が数字3文字て?
という珍しさが目を引いた。
後にバンド名の由来を知ったのだが、関西にある国道171号線沿いにメンバーの居住地がバラバラに存在していることから名付けられたとの事だった。
それも面白いのだが、興味を持ってYouTubeで何曲か171の曲を聴いてみると、タイトなドラムにズンズンでかい音で鳴っているベースが特徴的で、ギターボーカルの田村君の弾くギターは恐ろしくテクニカルで正確なピッキングをやりながら時々激情を放出しながら怒涛のギターソロに突入し、時には大事なギター(gibson lespaul)を床にほん投げる‼️荒技まで披露する(°▽°)
歌詞は日常に潜む寂しさや思い通りにいかないもどかしさを絶妙な言葉で表現しているし、メロディーはキャッチーだが、パンクのような激しさも含んでいる、私の心を揺さぶってくるような曲ばかりだった。
メインボーカルは田村くんなのだろうが、何曲かで女性ベーシストのカナさん(呼び捨ては失礼なのでさん付けしておきます)の力強いボーカルが聴けるし、時には男女のハーモニー(しかも歌詞が全く別々の時あり)の曲もあった。
ドラムのモリモリさん(あだ名だと思うが、失礼なのでさん付けしておきます)は、171のリーダーという事らしいが、映像を見る限り喋っているのはほとんど聞いた事がなく、寡黙な人なのかな?という印象。(本当は違うのかもしれないが)
私はどんどん171への興味が増していき、yowllフェスでお目当てのバンド3組のうちの一つにまでなった。3組とは、yowll,CAT ATE HOTDOGs,171である。
私はワクワクしながらyowllフェスが来るのをまち、いよいよ当日、トップバッターとして登場した171のライブを生で観た。
田村君の「神戸から来ました、171です‼️」(確かこう言ってたと思いますが全然違ったかもしれません)という紹介からいきなりトップギアでライブは始まり、速いビートの情熱的なライブが続いた。
YouTubeで見ていたよりも数倍エモーショナルな歌と動き‼️
ベースのカナさんはズンズンベースを弾きながらステージを動き回り、ドラムのモリモリさんはややうつむきながら正確なビートを刻んでいた。
ギターボーカル田村君は情熱的にシャウトを繰り返し、ギターを何回も殴りつけるように弾いていた。まるでギターが身体の一部になっているかのように見えて、「うあーーーー」とシャウトするたびに全身から得体の知れないエネルギーの放出を感じた。
たった3人で演奏しているとは信じられないような分厚い音のかたまりを観客に向けて投げつけてくるような素晴らしい音楽だった。
私はしばし放心状態でそれに魅入ってしまった。
確か5曲くらい演奏したかと思うが、yowllフェスは始まりからもうこれは成功だなと確信させるだけの力を感じた。
171はその後東京の別のライブハウスでライブが控えているらしく、タイトなスケジュールだったようだが、短い時間でも強烈な印象を私に残していった。
その日は他にもJoseだったり、人形人間だったり、私に強烈な印象を残したバンドがいたのだが、その中でも特に好きになったバンドの一つとして171は記憶に残った。
新潟に戻った私はさらにYouTubeやspotifyで171のこれまで出してきた曲を聴き、ますます好きになっていった。
yowllフェスで田村君から直接買ったlife size life
というミニアルバムのCDもわたしの車の中で常にヘビーローテーションである。
yowllフェスに行く前に私はあまりの音の良さに感動して、171の田村君のギターに似ているエピフォンというメーカーのレスポールを地元の楽器店で中古で購入するくらいに影響されていた。
今でも私はそのギターを時々スタジオに持ち込んで171の曲のコピーをしたりしている。
自分でも気持ち悪いくらいに171にハマっているのだ。
そんな気持ち悪い私が2月15日、東京で行われる171のワンマンライブに行くよていだ。
今から楽しみで仕方ない。
私はもう50を超えて、初老の域だが、ここまでハマれる音楽が日本にあることに感謝して、身体が動くうちは好きなバンドを観に行く事を続けたいと思う。
またらいぶの感想は書きたいと思います。
もしこんな駄文を読んでくださる方がいらっしゃったらとても嬉しい限りです‼️