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CresteajuがNintendo Switchでリリースされる。この衝撃を、誰かと。誰かと共有したい。特に2000年代にフリーゲームにはまった人と。



おそらく1999年前後。当時の私は小学3年生から5年生頃。

当時、父が買って来たスーパーファミコンと、クリスマスプレゼントに買ってくれたゲームボーイに熱中していたころです。

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これまた父が、買って来て机の上に放置されていた雑誌に目が留まりました。

雑誌の表紙にはでかでかと「フリーゲーム100!」といった宣伝文句が載っていたのを覚えています。

確か当時は漢字もそんなに読めていないので、父が買って来た本に「ゲーム」という単語があったので惹かれたのでしょう。

雑誌を開いてみると、ゲームカタログのようなページに、100タイトル分のレビューと解説が記されていた。本の内容から付録のCDにゲームが入っていることが分かりました。

インターネットは付き添ってもらいながらしたことがあっても、パソコンの操作はほぼ全くできなかったので、2つほど選んで、父に頼んでインストールしてもらいました。(今思うとCDからPCにコピーしてzipを解凍するだけだった)

一つは、桃鉄のようなボードゲーム、もう一つは RPGのAMEL BROAT。
AMEL BROAT。

AMEL BROATはPC-98向けにリリースされたRPGゲームです。(その後、Windows向けに移植される。) 

今見てみると16色解像度640x480のレトロゲーム的な風合いですが、当時は初代ゲームボーイ全盛期。私としては市販ゲームと全く区別がつかないほどの完成度でした。

当時、ポケモン・マリオで遊んでいた私にとって、「主人公がしゃべる」ということがまず衝撃でした。

小学生でも理解しやすいストーリー、それでいてしっかりと張られた伏線、徐々に溶けていく謎。魅力的な主人公、キャラクター、会話。
そして、しっかりと、そして強力に引き込んでいくBGM。

AMEL BROATに私が引き込まれていくのは時間の問題でした。
と私の思い出視点で、あまり伝わらないと思います。

(私がプレイしたことのあるゲームの中で)一番近い雰囲気は「テイルズオブジアビス」でし。シリアスな話あり、楽しくなる話ありを交えて、物語の核心へ話を進めていく。それに加えて強力なBGMがさらに、それらを引き立て引き込んでいく。

まさに、そんな衝撃をスーファミ・ゲームボーイにはまっていた時代に遭遇したのでした。

小学生がそんな衝撃を受けてしまったのですから、引き込まれないはずがありませんでした。
小学校の、同じくパソコンを持っている友達も同じようにプレイしてもらい、パソコンの知識もつけつつ、Lhasaや、zipの操作を覚え、時にはフロッピーディスクに入れたセーブデータを持ち寄ったりして、ドはまりしていきました。

(余談ですが、知り合いの家でAMEL BROATをプレイすると、搭載しているサウンドカード(?)の違いによって、MIDIの音質が全然違っていて衝撃を受けました。(MIDI音源がプリインストールされたりしてたのかなぁ))

そんなドはまりした私が、結構な時間をかけてクリアをします。
多分、結構ゲームが苦手だった私は数か月から半年近くかかってたんじゃないかなと思います。(ゲームを全クリするのが稀という状態でした。)

このエンディングもまた素晴らしく、引き込まれた私はReadme.txtからヘルプから何まで読みつくしました。
確か、そのReadmeを読んだか、Readmeからホームページに飛んだあたりで、ゲーム以上の衝撃を受けることになったのです。

どうやら、このゲームは大学生が一人で(テストプレイなどは協力を得ながらも)作り上げた作品だということ。
当時、ゲームといえば、マリオ・ポケモン、つまりは商業作品として企業が作っているもの。という理解だった私にこれは大変な衝撃でした。

ゲームを作る?????

よく見ると、音楽もシナリオも、プログラム、グラフィックも全部全部全部全部全部個人で作っています。その中で特に力を入れておられる技術はプログラミングのようでした。

私は思いました。

「神か・・・・?」

当時AMELをプレイする中で、徐々にパソコンに興味が出てきた私は「プログラマーになれば、こんな作品表現ができるのだと安直に思いました。結果、目指し、その後プログラマーにはなりました。(紆余曲折ありましたが、その話は本題ではないので省略します。)

その後、実家にもISDNという常時接続回線が引かれ、私もインターネットに(比較的自由に)触らせてもらえることができるようになりました。そのころに、作者様のホームページ(さくらやまスクエア)があることを知ります。

夢のようでした。私と、地元の友達の間でワイワイ楽しんでいたAMEL BROATの攻略情報から、感想を言い合える掲示板。リンクからは、ファンサイトにお絵描き掲示板。

友達ではまっている(知っている)人は少ないけど、見たこともあったこともない好きな人がこんなにいる。その不思議な感覚や交流の楽しさにどんどん深みにはまっていきました。

それから2001年、AMEL BROATから数年後、新作RPG「Cresteaju」が公開されます。
基本的な見た目は2Dなのですが、色数の増加、解像度の増加、3Dで表現される戦闘シーン、曲数も増え、アレンジの幅も増え、さらに引き込まれる音楽、シナリオ、キャラクター。私は圧倒されました。

更に近代的に鳴ったグラフィックや、音楽、システムに、もとより良かったシナリオ、音楽、ゲーム性に拍車がかかりファンサイトの数やコミュニティはどんどん増えていっていました。
当時の私は、それらのファンサイトを巡回し、チャットに顔を出し、ファンイラストをお絵描き掲示板に投稿するのが趣味になっていました。
めっちゃ楽しかった・・・・・。

それから、数年後、作者様も大学卒業、就職となり業務が忙しくなるということでホームページ(さくらやまスクエア)は終了となり、跡地が公開されることとなりました。

私は、それから、プログラマを目指すために、高校、大学で情報工学を専門に学びました。
ぶっちゃけ数学が大の苦手な私には、才能は無かったように思います。

ですが、無事卒業でき、就職できたのもAMEL BROAT/Cresteajuがあまりに素晴らしかったから、創作の面白さをこれでもかと伝えてくれていたからです。

私は思いました。
「情報工学を学んだり、SEとかになったりしたらAMELやCresteajuを遊んで同じようにプログラマ目指してる人もいるんだろうな」と。

が、ゲーム開発者ならいざ知らず。(紆余曲折あり)SIerを当時目指していた私の周りに同じ過去を抱えるものはいませんでした。

それでも、SNSやTwitterなどでは、定期的にAMEL BROATや、Cresteajuの話題が上り、思い出に浸ったり、プレイ動画を見たりしていました。

マジで、マジで私がゲーム開発の方に行っていて、実力と行動力があればAMEL BROAT/Cresteajuをコンシューマゲームでプレイできるように動けたりもしたんだろうか。みたいなことを考えたりも何度もしました。
(実際のところ、私は音楽にしてもゲーム開発にしても夢に向かって踏み出せる勇気がありませんでした)

私の中で、AMEL BROAT/Cresteajuは「私たちだけが知っている、子供の頃のめちゃくちゃ楽しい思い出」という感情になっていました。

そして、そんなこんなをしているうちに、さくらやまスクエア終了から、結構な時間がたちました。

小学生も30歳になりました。
今日も、仕事が終わり、キリの良いところで帰るかなと思っていたところでした。Twitterからの通知がスマホに届きます。

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「来年Cresteaju公開20周年では?」というのは私のツイートです。


驚いたのはTKG238様の
「@Cresリマスター!!!!!!!!!!!!!!!!!スイッチ移植!!!!!!!!!!!!!」

です。


思考が止まりました。


「Cresリマスター????」え?Cres???ってCresteaju?

私の「来年Cresteaju公開20周年では?」というツイートへの反応だからそういうことか。

実は、作者様が秘密裏に動いていた???????んん???
PCにリマスター版で出る?????

んんんんん????????


スイッチ!!?!?!?!?!?!?!?!?!

スイッチってあの、Nintendo Switch!??????????????????????


Twitterで検索しました。

はあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!?


はああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!?!?


会社で声が出ました。


後輩に心配されました。


ありがとうございました。

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