【無料お試し版】NGOが潰れそう。だけど村にいるとその事さえ忘れそうになる。
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うちのNGOは大口寄付が途絶えて、
人件費や家賃など管理費が払えない危機的な状況だ。
今日は村へ行った。
うちの運営する2カ国4つのフリースクールのうちの最大拠点、カンボジアのコンポンチャム州だ。
実はぼくがコンポンチャムに初めて来たのは2010年、大学2年生の頃だ。
もう2019年、来年には2020年だなんて信じられるだろうか。
ぼくは「1事業10年」を目安に起業を考えていた。
うちのNGO(CBB)は2011年創業だが、ぼくの中での創業はカンボジア移住を始めた2013年だ。
それまで僕はカナダやアフリカに浮気していたからだ。
2013年から計算すると2023年で10年。
30年計画もよく考えたりするが、とても2023年までに今の事業を完結できるとは思えない。
まぁそんな悠長なことは言ってられない。まずは目先の資金繰りだ。
タイトルに「NGOが潰れそうなことを、村にいると忘れそうになる」と書いた。
厳密にはウソだ。
今日スクールにいてもぼくは資金繰りのことを考えていたし、市場でもファンドレイズのことを考えていた。
けどもうすぐ旧正月だ。
とりわけ華僑の多いこの市場は賑わっていた。
でもまぁぶっちゃけ、見えてる視界はグレーがかってる。
けど、このタイトル、部分的にはあっている。
乗合バンにいつも以上に詰め込まれて、腰が痛くて堪らなかった時
スクールで犬たちと戯れてた時
山の上のお寺で、ひんやりした仏堂にいた時
特に乗合バンで、知らない人同士でお見合いの仲介が成立してたのは面白かった。
お姉ちゃんが「私の妹は若くて、私より可愛い」とアピールしまくるのだ。
こんな潔いお見合いの仲介があるだろうか。
NGOが潰れそうなことなど、こんな乗合バンでのお見合い仲介に比べたら些細なことな気がしてきた。
こんなたまたまで、その可愛いかもしれない妹の結婚相手が決まるかもしれないんだから。
世界には僕の知らない価値観がまだいっぱいある。
そんな風に広く構えていたら、
NGOが復活する方法も見つかる気がする。
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