根付かせるということ
友人が設計した住宅の見学会に娘(6)を誘ったら「写真でよくね?」と言われました。おはようございます。高橋です。
さて、最近は運営するスペースのメンテナンスに入る機会が多くなりました。猛暑の中、スタッフの皆には頑張ってもらっていますが、メンテが増えるということは代謝が増えていることで、健康的だと受け止めています。
表参道のギャラリーでは草刈り、什器の修理、壁の塗装、庭にコンクリートの平板敷きなど。等々力のスタジオでは、ひたすら掃除と草刈りと虫の駆除。どちらも庭があるので大変ですが、まぁ庭があるから豊かさもあるという見方もあるので仕方ないですね。
会社名でもあるテントプラントのプラントには「根付かせる」という意味があります。tentというユニット名で設計活動し始めた頃に、自社で運営するリアルな拠点を根付かせていくという意味を込めて2017年に法人化して、スペース運営業を始めました。
逆に、テントプラントのテントは、気軽に身軽に活動拠点を作るという意味を込めていました。根付かせるプラントとは相反する言葉を組み合わせた造語ですが、ググると普通に「テント工場(plant)」が出てくるんですね。世の中は広いです。
スペース運営を始めて5年目。リピートして利用してくれるお客様も増えてきて、そこで私が設計業をやっていることを知ってお仕事を依頼してくれたりと、少しずつ自分の中で、tentとplantが混じり合ってきたかな、という実感もようやく湧いてきました。
今年2022年の6月からは、新しく等々力に撮影スタジオをスタートしたので、設計事務所拠点を含めると活動拠点が3箇所になるわけです。不安もありますが、軸足という意味では、一本足打法が三本足になり、筋力と体幹のない自分にとってはバランスが取りやすくなってきた感もあります。
時代がどんどんオンライン化して、対面する機会も減ってきた中で、リアルな場づくりの大切さをいかに残していけるか、そんなことを考えながらこれからも草や虫、雨漏りと格闘していこうと思います。
等々力、表参道、どちらにもぜひお越しください。