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「Knappsack /Stave Vai」が物理的に可能なのか?!を実証するために左手だけで弾ける曲を考えてみた!


Steve Vaiが難しいコードを長時間押さえ続けた結果、左手を痛めてばね指を発症し手術を受けたというニュースはかなりの衝撃でした。あのSteve Vaiが?!長時間、不自然なフォームで弾き続けたらダメージを受けることくらい理解してると思われるのに…更には肩を痛めて手術を受けたとか。。。

そんなニュースに衝撃を受けた数日後、「右肩を手術したので左手だけで弾ける曲を作った」というニュースが!


実は「Knappsack」の音源が公開されたのは「左手だけで弾ける曲を作った」ということが伝えられる前だったので、左手だけで弾いてるとは想像もしないで聴いてました。「何か、荒々しい音になった?」という印象だったけど、まさか左手だけで弾いてたとは!

が、音源公開の翌日だったか、実際にSteve Vaiが左手だけで「Knappsack」を弾いてる映像を見て「いや…いくらSteve Vaiでも本当に左手だけでここまで弾けるのか?弾けたとしてもノイズの処理は可能なのか???」と感じました。疑いたくはないけど、普段ミュートの難しさを痛感しているので、両手でも難しいのに、左手だけでここまでノイズを出さずに弾けるのか?!と。思わず何回も確認したけど、ハイテク志向なギタリストが付けてる、ナット辺りでミュートするヤツも付けてないし。

そんな風に「ホンマに弾いてるんか?」と疑うのも嫌な気がしたので、左手だけで何処まで弾けるもんなのか?を実証するために、左手だけで弾ける曲を考えてみようと思い立ったのです。当然、Steve Vai同様、ミュートの類いは一切ナシの丸腰状態で何処まで弾けるのか?を確認してみました。


- 使用機材 -
□ギター:Fender Made in Japan Hybrid 60s Stratocaster
□アンプ・シミュレータ:UAD-2 Suhr SE100
□エフェクター: Marshall The Guv'nor

実際にフレーズを考え出すと、左手だけで音を出すのはそこまで困難でもないことが分かりました。普段、ハンマリングすることが少ない人差し指で音を出すのは難しいけど、他の指はわりと難なく音を出すことは出来ます。

が、問題はノイズの処理。ミュートありきで考えたフレーズは手順さえ間違わなければそこそこ乗り切れるけど、ミュートしながら弾けない部分をどうしたら良いのか。これに関しては、TwitterでのくうP氏(@kuupee_p)とのやり取りの中での「Vaiのプリセットが物凄く歪んでて、物凄く強烈にノイズ・ゲートが掛かってる」という情報がヒントになりました。僕は普段は音の消え際が不自然になるのが嫌なので、アンプ・シミュレータのノイズ・ゲートは切っていますが、試しにキツめにゲートを掛けてみたら、これがかなり効果的!ミュートが追い付かない箇所でも、結構、ノイズを消してくれることが分かりました。

とはいえ、あくまでノイズ・ゲートはノイズ・ゲートなわけで、高音弦を弾いてる時にミュートがガラ空きになる低音弦からは少なからずノイズは発生します。このノイズが一番問題になると思っていましたが、実際には鳴ってる音が消えるくらいの音量でノイズが出ない限り、意外と大丈夫だと感じました。ギター単体で聴いたら低音弦が「ボワー」って言ってたとしても、オケ中で他の楽器が鳴ってると、わりと乗り切れるようです。Steve Vaiの演奏も、よーく聴くと所々、ノイズが入ってるのが確認出来るし。

やってみよう!と思い立ってフレーズを考えて、難しい部分を練習して、アレンジして…までが3日くらいか。僕ごときがフと思い立ってこれくらいのことは出来るようになるので、Vaiが詰めて考えたら「Knappsack」は十分可能だろう、と思い至りました。

やはり凄いな、Steve Vai。。。

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