ベトナムで隔離生活をして気付いたこと。
世界中でコロナウィルスが流行りだした頃、予定してた日本帰国のチケットがキャンセルになった。
その時二つの選択肢があって、A. 十数万円するANAのビジネスクラスで帰国する。B. コロナウィルスが収束するまで鎖国したベトナムに留まる。
明らかに後者の方が面白うそうだったのでベトナムに留まることを決意し、はや1ヶ月が過ぎた。 結論、この決断は正解だったと思ってる。
1. あれ、社会主義って悪くない。
何を隠そうベトナムは一党独裁制の"社会主義国家"なのだ。日本の民主主義国家では「大事なことは皆んなで決めようぜ。」に対して社会主義国家では「こうした方がいいからこうして。てかしなかったら逮捕ね。」って感じ。
そんなベトナムは中国の武漢でコロナが流行りだした頃から中国人の入国規制を行い、日本で感染者が出たした頃には完全鎖国状態に入っていた。
現在では営業活動停止政策は当然、三人以上の集まりが禁止され、コロナの"感染増加を防ぐ"のではなく、"撲滅"に国を挙げて取り組んでいる。
そのおかげで4月19日現在のベトナム全土の感染者数は268名に留まっていて、この24時間以内では一人も感染は確認されていない。
"右向け右"の国家が正しいとは言えないけど今回のコロナ対策については明らかに結果が出ていて、今後政府がどのような施策を展開しようと国民は文句一つ漏らさずに従うはず。たまにはリーダーがビシッと「こうしよう!」って言ってくれた方が楽だよね。
2. ミニマルな暮らしもそんな悪くない。
ベトナムってやっぱり日本と比べてまだまだ娯楽が少ないし、外出してできる事って限られている。仕事はオンラインでできる事もあるし、元々自炊は好きだし、自分の場合は隔離生活であーだこーだってわけじゃない。
むしろ今のミニマルな生活は好きで(外出はしたいけどね)、朝起きて本読んで仕事して夜はzoomで友人と話して。全然悪くない。
人類の幸福度って点だけで考えると雇用が減るってこと以外に経済活動が限定されることのデメリットってあるのかな?
元々人間ってその程度の生活で満足してたわけだし、出口の見えない資本主義ってそろそろしんどくなってきたよねって言ってみたり。
3. 外国人としてベトナムで生活させていただいている。
ベトナムで生活をしてはや4年が経とうとしている。相変わらずベトナム語はてんで喋れないがそれなりに現地に馴染んだ生活をしているつもりで、今では日本に帰った時の方が「外国だなー」って感じるほど。
日常生活でAwayを感じる事はほとんど無くなっていたけど、中国でコロナが流行り出した頃にベトナムの地方を旅している時に外国人だからホテルに泊まらせてくれなかったり、食堂で席に座ったら隣のベトナム人方に席を外されたりと、いわゆる外国人差別ってのを受けた。いや、これは現地の人から見れば当然な話しで中国人ルックな僕を避けるのは全然理解できるし全く問題ない。
ただ思うのは、何年その国に滞在しようがどれだけ知見があろうが初見の人からすればそこらの観光客と何ら変わりない所詮は外国人なのだ。ネガティブな話をしたいのではなく、外国人としてその国で生活させてもらっているっていう気持ちを忘れたらいけないなーと。
当たり前のことだけどこれって結構難しくて、多分三日もしたらこの気持ち忘れる。でもそしたらまた何かをきっかけに想い出せばいいやって軽く考えてる。うん、それがベスト。
以上、現地からでした!
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