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エンティティを意識したSEO戦略。Google検索ランキング向上のカギ
こんにちは、m.miyamoto(@masa_yco)です。株式会社toritokeという小さな会社を経営しています。このnoteでは、経営者や個人事業主の方に向けて、経営×マーケティング×デザインをテーマに発信しています。
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今回は「SEOのエンティティ」がテーマです。エンティティをどのように理解し、強化するかに焦点を当て、デジタルマーケティングにおけるその重要性を探求します。
SEOのエンティティとは
デジタルマーケティングの世界では、Googleの検索結果に影響を与えるE-E-A-T(経験、専門性、権威性、信頼)が重要視されており、このフレームワークの中心には「エンティティ」の概念があります。
エンティティとは
特異で独自な、明確に定義された事物や概念を指します。Googleの検索アルゴリズムでは、エンティティは、人、場所、アイテム、アイデア、抽象概念、具体的要素など、さまざまな形態を取り得る対象として認識されます。
例えば、「iPhone 15」というエンティティを考えた場合、これは具体的な製品であり、Googleの検索アルゴリズムでは、このエンティティが特異なアイテムとして認識されます。iPhone 15に関する情報(仕様、レビュー、ニュース記事など)は、このエンティティに紐づけられ、検索結果において関連性が高いと判断されます。エンティティとしてのiPhone 15に関するコンテンツが豊富で質が高いほど、Googleの検索結果においてその信頼性と権威性が高まり、より上位に表示される可能性が高くなります。
具体的には以下のトピックが関連情報として考えられます。
製品仕様:「iPhone 15 機能」「iPhone 15 スペック」「画面サイズ」、「バッテリー寿命」など。
発売情報:「iPhone 15 発売日」「価格」「予約方法」など。
比較とレビュー:「iPhone 15 vs iPhone 14」「ユーザーレビュー」「専門家の評価」など。
使用方法:「iPhone 15の使い方」「iOSアップデート」「カメラ機能の使い方」など。
アクセサリーと周辺機器:「iPhone 15 ケース」「充電器」「イヤホン」など。
その他にもデザインやアップデート情報も入ってくるでしょう。
おや?と思われた方もいるかもしれませんが、エンティティのアプローチは「トピッククラスター」と似ているように見えます。しかし、実はこれらは異なる概念です。主な違いは2点にあります。
1.定義と範囲
トピッククラスター:ある中心的なテーマ(「ピラー」)に関連する一連のサブトピック(「クラスター」)を組織的に配列する戦略。各サブトピックは中心テーマに関連するが、それ自体で独立した価値を持つ。
エンティティ:特異で独自な、明確に定義された事物や概念。SEOでは、Googleがこのエンティティを認識し、それに関連する情報を索引付けする。
2.SEOへの影響
トピッククラスター:コンテンツ構造と内部リンキングを通じて、ウェブサイトのトピック権威を強化し、検索エンジンにサイトの専門性を示す。
エンティティ:Googleがエンティティとその関連情報を理解し、検索結果の適切なランキングを決定するために使用する。
つまり、トピッククラスターはWebサイト内のコンテンツ構造と内部リンク戦略に重点を置き、エンティティはGoogleの検索アルゴリズムが個々の事物や概念を認識し、それらに関連する情報を組織する方法に関連しています。
SEOのエンティティを強化するには
では、SEOのエンティティを強化するにはどうすればいいのか考えてみます。まず始めに対象のエンティティが現在どのように認識されているかチェックしましょう。
エンティティを確認する方法
例えば「デジタルマーケティング」を例に見てみましょう。
①「デジタルマーケティング」でGoogle画像検索をする
![](https://assets.st-note.com/img/1700875893991-wc50qy5FQr.png?width=1200)
Google画像検索は、エンティティをもとに表示されているといわれており、検索すると上図のような画面になります。「すべて」「ニュース」といったメニューの下に「アイコン」「イラスト」「ウェブマーケティング」といった関連キーワードが表示されます。これがGoogleが認識している「デジタルマーケティング」のエンティティです。
必ずしも最も関連性が強いエンティティが最初に示されるわけではないかもしれませんが、信頼性が高く影響力のある第三者からの被リンクやシェアが多いトピックほど、最初に表示される傾向があります。これは、GoogleがWeb上のコンテンツの人気度、権威性、関連性を評価し、それに基づいて検索結果を構成していることを示しています。
②エンティティを可視化する
続いて、それを可視化しましょう。方法としては、マインドマップを作成し、エイティティの関連を図に起こします。私は、miroというツールを使って整理してみました。アイデアや考えを整理するのにとても便利なツールです。
![](https://assets.st-note.com/img/1700880964194-yXRWJ3GcjV.png?width=1200)
上図は実際に作成したデジタルマーケティングのエンティティを可視化した図です。深く掘り下げると1日が終わってしまいそうなので、途中で区切っています。
ここで注目すべきは、複数の結びつきが強いエンティティです。カスマタージャーニ、BtoB、コンテンツマーケティング、ファネル、広告などは特にデジタルマーケティングと関連性が深いことがわかりました。
このように可視化することでどのトピックが中心的であるか、またどのようなサブトピックが存在するかが一目でわかり、戦略の調整やコンテンツの計画に役立てることができます。
③エンティティを意識したトピッククラスターを設計
エンティティ自体を直接コントロールすることはほぼ不可能です。Googleがそのエンティティをどのように認識またはランク付けしているかが明確ではないからです。
私たちがコントロールできることは、コンテンツの中でエンティティを明確にし、関連する情報を提供することです。 これを前提として自社商品やサービス、あるいは個人に対してどのようなエンティティをWeb上に位置付けていくかを考えます。(タグ付けするイメージ)
例えば、あなたがデジタルマーケティング領域を得意とする会社であれば、先程のカスマタージャーニ、BtoB、コンテンツマーケティング、ファネル、広告などをヒントにコンテンツ設計していくのも良いでしょう。
コンテンツは記事のみに限らず、SNS、ホワイトペーパー、ウェビナー、動画など様々な媒体とチャネルを活用して発信していきましょう。
④第三者からの評価を高める
第三者からの肯定的な評価やリンクは、自社のWebサイトやコンテンツの専門性と信頼性を示し、検索エンジンのランキング向上に寄与します。これらの評価を得るためには、以下の戦略が効果的です。
高品質なコンテンツを発信
信頼性のある外部リンクの獲得
ソーシャルメディアでの積極的な活動
特に「信頼性のある外部リンクの獲得」は重要です。外部リンクには、自然発生的に得られるものと、有料の手法によるものがあります。自然発生的なリンクは、他のWebサイトやSNSから高品質なコンテンツに基づいて自然に獲得されるものです。対照的に、有料手法ではスポンサー記事や広告を介してリンクを獲得します。
ただし、評価の低いサイトからのリンクは逆効果になることがあるため、信頼できるメディアや個人からのリンクを重視することが大切です。
まとめ:エンティティを意識したSEO戦略は益々重要に
今回はデジタルマーケティングの世界において、エンティティを意識したSEO戦略の重要性が増してきていることに注目しました。
私が特に注目しているのは、エンティティに焦点を当ててコンテンツをどのように展開するかというアプローチです。Web上でどのように評価されたいかを考える際、エンティティの概念は大変有効だからです。
エンティティ中心のアプローチにより、特定のテーマや分野での専門性を強調し、より具体的かつ関連性の高いコンテンツの作成が可能になります。
これは検索エンジンにおけるWebサイトの表示に大きな影響を与え、結果として検索ランキングの向上に繋がると考えています。
エンティティを意識したSEOは、検索エンジンのアルゴリズムへの適応だけでなく、実際のユーザーに有益なコンテンツを提供するための重要な手段と言えるのではないでしょうか。
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