すっきりした文章を書くコツ①【初心者編】
会社勤めの人は、報告書や稟議書を作成する機会が多いですよね。
主婦やフリーランスの方もブログやライティングを仕事としているケースが増えてきていると思います。
いざ文章を書くといっても書き慣れていなければスムーズに書けないと思います。
今回は、文章の基本的な書き方をお伝えして少しでも書くことが億劫にならないようにコツを紹介します。
1.冗長語を削るとスッキリする
「することができる」「必要であると言えます」のような文章があるとします。以下のように表現を変えることができますよね。
「できます」「必要です」
スッキリしましたよね。省いた言葉を冗長語と言います。
この他、よく見られる冗長語を挙げます。括弧内の表現に変換することをオススメします。
述べることにします(→述べます)
を行います(→します)
しかしながら(→しかし)
一面においては(→一面)
その結果として(→その結果)
このような理由から(→以上の理由から)
その意味において(→その意味で)
文章例
(もとの文)
5年間苦労した見習い期間は大変だったが、晴れて一人前の職人になることができた。
(良い文)
5年間の見習い期間を経て、一人前の職人になった。
冗長語を削り、簡潔な表現を意識しましょう。日頃から意識しておくことが重要です。
2.段落分け、つなぎ言葉で順序を明確に
文章を段落に分けて「まず」「次に」「最後に」といったつなぎ言葉を入れると、順序が明確になってわかりやすくなります。
文章例
(元の文)
計画停電の準備として、電話機の電源を抜きます。そして、各自の所有するパソコンのデータ保護の・・・
(良い文①)
計画停電の前日に行う手順は次のとおりです。
まず、・・・
次に、・・・
最後に、・・・
(良い文②)
計画停電の前日に行う手順は次のとおりです。
1.・・・
2.・・・
3.・・・
最後に、一つの文に「の」は2回までを意識しましょう。
所有用法以外の「の」は、ほかの言葉に置き換えたほうが良いです。「の」を何回も使うと読みにくく、間延びした文になってしまいます。
(元の文)
花屋の向かいの魚屋の看板の文字
(訂正後)
花屋の向かいになる魚屋の看板に書かれた文字
3.「こと」「もの」を乱用しない
整理されていない文章には「こと」「もの」が頻繁に使われています。削除や置き換えてスッキリした文章を目指しましょう。
「こと」「もの」は次の観点から整理しましょう。
・削除できないか
・違う具体的な言葉に置き換えられないか
以下の文に手を加えて改善してみます。
正確に書くことが必要であり→正確に書く必要があり(削除)
表現にすることが求められる→表現が求められる(削除)
感情的なことが筆者の→感情的な出来事が筆者の(置き換え)
読者にそのことを感じさせることは必要ない→読者にそれを感じさせる必要はない(削除)
「という」「における」も同様の視点で整理できます。
インターネットというものは→インターネットは(削除)
日本における教育問題→日本の教育問題(置き換え)
いかがだったでしょうか。
文章を書いたあとに、「こと」「もの」を必要以上に使っていないかという視点で読みお直し、スッキリした文章を心がけてくださいね。