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【50歳の転職】アラフィフ転職・その後の話⑱★問題解決する時には悪者を作らない努力を怠らない★


転職先で見えてくる課題と間違った解決方法

今回は転職者が「陥りやすい落とし穴」を最近あった実例を交えてお伝えしたいと思います。

どうしても転職者は過去職との業務比較ができてしまうため、社内において改善するべき課題が見えてきます。転職者は”結果を出したい”というモチベーションが高い状態にありますので、その解決にActionしようとします。そこに落とし穴がある場合があります。

これは私が現場の”副リーダー”として赴任した現場で起こったことです。

問題提起)現場の作業員が指示待ちをしている時が多い。都度、リーダーから次の仕事を言葉で伝えている。それならば、作業分担表を事前に作成・掲示し、それを確認してもらいながら個人で仕事を進めるスキームに変更したらよい。

しかし、状況を見極めず早急にものごとを進めてしまうと、それがいくら正しいことであったとしても批判の対象となってしまいがちです。

~リーダーは既存のやり方で10年間仕事をしている~
まずは実験と諭(さと)して作業分担表を作り始めて見たものの・・作業員が分担表を見ながら仕事を進めていると、横槍で記載内容と違う指示をリーダーが逐一出し、逆に作業員が混乱してしまう事態に発展。結局、作業分担表が形骸化してしまう。
自分が居ない日に「作業分担表の正確性がない」と大声で流布。影響力の強いリーダーに作業員はなびき「そうだ、そうだ」となってしまい、作業分担表は中止に。

どんなに正しいことであっても、これまでやってきたスキームを変える時には、現場にストレスが掛かるので心理的な反発が発生します。そのためには現場リーダーの協力が不可欠です。上記の例もリーダーが納得して動いてくれれば問題なく業務改善に至っていたはずです。

【考察】
◆リーダーは自分に取って代わる可能性がある副リーダーを脅威に感じている
◆自分のやり方が浸透している現在のやり方を変えたくない
◆そもそも自分に意見して欲しくない(今までそんな存在は居なかった)

会社は現場の課題を認識しているのですが、長年解決できないので、上層部は意図的にあなたを送り込んでいる可能性が高いです。(私はそうでした)

転職者が問題解決を進めるにあたり注意すべきこと①
ボトルネックは人物(みんな分かっている)

今までの人生経験でわかるのは、トラブルのボトルネックは1人の人物です。
特に人が辞めていく根本原因は1人の人間に集約されることが多くあります。

そしてその人は社内でも発言力が強く、現場業務を熟知し、そのやり方を自分仕様に複雑に変換し自分の代わりが利かないオリジナルシステムを作り上げていることが特徴として挙げられます。

◆新しい人を入れて一部の業務を移管しようしても、あの人は〇〇〇で駄目だと”教えようとしない(仕事を与えない)””小さなミスを攻めて追い込む””周りに悪口を流布する”という傾向が見られた場合は、問題の根本原因はその人物にあります。

◆やり方を変えようとすると「自分はこんなに会社に貢献してきたのに信用されていない、心外です」と感情的に激怒、女性の場合には泣くなどして煙に巻こうとする。最終的にはコミュニケーションを取らないように貝のようになります(無視・忙しいふり)。

やり方を自分仕様にしているため、その人を交代すると業務が回らなくなる場合が多いため、長年改善できないだけなのです。

転職者が問題解決を進めるにあたり注意すべきこと②
解決できていない理由は聞き込みをして当たりをつける

まずは社内で長年働いている上司など複数人に、相談と称して聞き込みをするなどして、当たりをつけてみると判断ができます。

複数の人が同じ課題を認識していてアンタッチャブルな案件になっているという雰囲気を感じとれれば、その問題意識は間違っていないと思って良いはずです。

大抵、いろんな人が改善しようとして失敗してきた歴史があるはずです。
そして大ナタ(配置転換など)は振れない状況にあることもわかると思います。

転職者が問題解決を進めるにあたり注意すべきこと③
解決までに時間をかける(潮時を見極める)

問題を認識しても、すぐに動いてはいけません。

一緒に仕事をしながら懐に入り込む必要があります。
そして理不尽な要求をしてきても上手にかわすテクニックも必要です。
相手はわざと理不尽なことをふっかけて怒らせあなたを排除しようとします。

今の時代、最も強いのは被害者です。感情を表に出した方が負けます。特に相手が女性の場合、パワハラ、モラハラに遭いましたと言われたら ジ・エンドです。

とにかく相手の懐に入り一緒に仕事をしながら、時が来るのを待つのです。

転職者が問題解決を進めるにあたり注意すべきこと④
解決へのActionでは悪者を作らないこと
(排除の論理は被害者を生み負のスパイラルへ)

懐に入り込み仲間をひとりづつ増やしていき、時を待ちます。
そうすれば潮時は必ず訪れます(私にも来ました)。

最後の解決編は、当然ですが問題人物から仕事を取り上げることになります。
しかし、ここだけは”可哀そう”と躊躇してはいけません。

そして大切なのは、解決に持っていく時に悪者を作ってはいけないということです。

「〇〇部長の指示なので仕方ないですよね。このような業務変更になります」→ ×

「あなたの自業自得ですよ、多くのひとが辞めていったんですから」→ ×
悪者を作るということは、被害者を作ることになりますし、恨みを残す可能性があるからです。所詮仕事です。個人的な恨みを残すことに何の意味があるのでしょうか?

【方向性案】
今回、この部署が会社から評価され更に強化されることになりました。

皆さんのこれまでの努力が報われましたね。ありがとうございます!
その会社の大きな決定で新しいメンバーを迎え、各人の役割分担も新しくし、更に売上を伸ばせる体制に移行することとなりました。
このスケジュールと新役割表に沿って、新体制への移行を進めていきましょう。
宜しくお願いします。

原因を作った方、上司、会社、自分も含めて誰も悪者にならない努力を怠ってはいけないと思います。

問題の人は、新体制になった時に納得が出来ない場合は自主的に判断され辞めていく場合が多いです。その場合はこれまでの感謝を忘れてはいけません。

この度も最後までお読みいただき有難うございました。
皆様の体験談などあれば、教えていただければ嬉しいです。

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