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【50歳の転職】アラフィフ転職・その後の話⑮★単身赴任の無い生活に変わった話★


転勤と単身赴任を繰り返した若手時代

アラフィフ転職で「転居を伴う転勤がない会社」を選んだ私ですが、若手時代は1~2年周期で県外への転勤を繰り返していました。

会社から住宅を借りてもらい、今まで住んだことのない見知らぬ街での生活を満喫していました。色んな町で色んな人に会い、色んな景色と食と文化を感じる生活!

特に思い出深いのは、新婚時代に住んでいた福岡でしょうか。
博多都心に行くと煌びやかな都会が味わえますし、何と言っても博多ラーメンが美味い!
家の近くにあった当時まだ全国区ではなかった”一風堂”の味に夫婦で感動したものです。

隣町の大宰府町では悠久の歴史が流れるパワースポットで心癒され、温泉施設も多数あるので、入浴料も驚くほど安い天然温泉に仕事終わりで行ったり・・今思い返すと何と贅沢な暮らし。

そんなこんなで20代では5県6町で働きました。友達からは毎年年賀状の送り先が変わるので、Σ( ̄□ ̄|||)ビックリ!されたものです。

30代では単身赴任も2回ほど経験しました。

40代にやってくる生活の変化

若手時代は色んな店舗で現場経験を積み、30代半ばからは現場作業からマネジメント業務へのステージアップしていきました。

時を同じくして子ども達が思春期を迎えました。そこで思ったことは、やはり親と一緒に生活することで子ども達の精神状態も安定するのだなということでした。単身赴任している時はやはり妻も育児が大変でイライラし、それが子ども達にも伝染し何だかソワソワ・イライラしているような状態となってしまいました。単身赴任が解かれるとその変化が分かります。

単身赴任を経て昇進していくと給与は上がって行きましたが、それは”家庭を犠牲にしながら”という両刃の剣でした。

しかし会社組織において責任をもって任される仕事は県域を越えて存在するのも事実。それを担えないのであれば給与も上がらないということになります。

生活コストや学費にお金が掛かる時期でもあるので、耐えなくてはならないのが我が家の現実でした。

そして迎える50代における生活の変化と人生の選択肢

そしてアラフィフになると、子ども達も自分の世界で生き始め、一人暮らしを始めたりバイトを始めるようになります。

夫婦の時間も増えていき、老後をどのように暮らしていこうと考える様になりました。
親の死に目に立ち会ったり、子ども達と一緒に暮らせるのもあと少しだなぁということを実感しながら、自分が家族の一員として一緒に生活していることの大切さを感じるようになります。

もはや若手時代に価値を感じた”見知らぬ土地での生活を楽しむ”ライフステージではないのです。

例えば人生において末っ子が高校一年生で、あと3年しか一緒に生活できないとして、仮に来年早々に単身赴任が出て3年間家を空けることになる可能性だってあるのです。

50代半ばに役職定年がある会社で働いていた私は、地域限定制度を利用し減給となったり、役職定年での降格で減給となるのであれば、地元の企業へのアラフィフ転職を検討する価値があると思ったのです。

【仕事&金 生活】から【仕事&金 生活】へ価値感が変化したのはアラフィフでした。

そしてアラフィフ転職からの現在の心境

結局、転居を伴う異動の無い地元企業へ転職を果たすことができました。

今の心境としては、2つのメリットがあります。

ひとつは単身赴任が無くなったので家族も自分も安心して生活できること。
”異動の可能性がある”ということは、毎年のことではあるのですが、退職者が出たり春や秋の定期人事異動の季節になると”心の準備をしなくてはならない”のです。
解放されて心の負担は結構大きかったのだなと今更ながら思っています。とにかく安心して生活ができるというのが一番にあります。

ふたつ目はフラットに働けること。
左遷が無いということは、自分の意見をストレートに表現できることと同義になります。
これまで「自分はこう思う」とハッキリ言って、それが多くの人が正しいと思うことでも、見せしめのように左遷をされた人を見てきました。

いくら幹部と言えど「降格人事」は簡単には出せないものです。普通に考えて正当な理由の無い降格は多くの人の信用を失う可能性がありますし、もしかしたら労働基準局などへ駆け込む頭脳派がいたら自分にも火の粉が降りかかることになります。

しかし左遷は違います。同じ役職で〇○事業所へ異動するだけ。幹部は信用を失うことはありません。あくまで所属場所が変わるだけの”平行移動”だからです(パワハラとも言われません)。
でも、生活が大きく変わる本人への衝撃は強い。当人だけではなく小さなお子さんでも居たら家族全員に大きな負担をもたらし効果は絶大です。単身赴任が解かれると異論を言わない人になっているのです・・とても便利な制度だと思います。

私はアラフィフ転職後は出世を目的とせず社会人の総決算としての時間と考えています。

ライバルより素晴らしい実績を残しライバルを踏み越え花形ポジションを獲得するのではなく、これから会社の中心に育っていく若者のために少しでも職場環境を良くする貢献をしたり、仕事を通し地元への社会貢献をしていくこと。

地元に腰を据え、そんな仕事を進めていきたいと思っている今日この頃です。

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