【50歳の転職】アラフィフ転職・その後の話⑰★アラフィフ転職者は”悪いプライド”を捨てるべし!★
転職先で感じた違和感
これまでと同じ業界でアラフィフ転職をしている人は、前職で活躍した実績を持ち、業界知見を認められて入社した方が多いと思います。
私もそうですが、最初は会社の仕組みや思想などが違い、戸惑うことが多いのではないでしょうか。
外から見ると同じ仕事でも、会社が歩んだ歴史から成立している社内文化は”驚くほど違うことが多い”というのが私の実感です。
一例として、私が働いているスーパーマーケット惣菜部門ですが・・・
A社は「夕方、会社帰りのお客様に出来立て商品を提供することが大切。とにかく魅力ある商品を夕方に向けてどんどん製造していく」という考え方。
それに対し、B社では「朝一番の開店時品揃えが一番大切。人気商品に品切れが無い程の売場ボリューム(商品数)があれば午後製造は最小限でよい」という考え方。
どちらも地域で支持される人気のスーパーマーケットです。
A社タイプからB社タイプに転職した場合、夕方の出来立て商品が少ないB社に違和感を抱くはずです。~売場のレベルが低いなぁ~と。
(私の場合も、まさにそうでした)
しかし、ここに落とし穴がありました
A社の考え方をB社で主張する自分が空回りしていることに気づいたからです。
早朝から出勤して開店品揃えをさせ、かつ夕方の出来立て商品をしっかり製造する。
方向性としては決して間違っていない”はず”ですが、なぜか周りから感じられる雰囲気は「作りすぎ・・」という違和感。この違和感が企業思想・文化の違いによるものなのだという結論に至ったのは最近です。
しかも開店品揃え(朝)と夕方出来立て(夕)の両方に力を入れることは、労働時間的にも難しいことが実際にやってみて分かりました。朝早くから夕方まで張り付いていないと実現できないからです。(毎日残業が発生するのは会社としても当然”良し”ではないのです)
これまでのA社で極めた勝利の方程式を捨てなくてはならないことに気づいた瞬間でした。
今の考え方を変えないと「変な人」になるという危機感です。
良いプライドと悪いプライドとは?
日ごろ仕事をしていると無意識に「この人が言っていることは間違っているのでは?」「駄目だな!注意した方が良いかな?」と言葉にはしませんが、無意識に考えている自分が居ることにハッとする時があります。
アラフィフの特徴としてよく挙げられるのが「頑固である(考えが凝り固まっている)」「昔の成功体験を自慢し新しい意見を取り入れようとしない」と言われますが、よく考えると、ピッタリ自分に当てはまっているのです。老害の一歩手前です。
そして自分を振り返る中で、プライドにも”良いプライド”と”悪いプライド”があることに気づきました。
◆自分のやり方で結果を出す!結果を出せば良いのだろう? → 悪いプライド
◆新しい環境で新しいルールの中で、同じ土俵で結果を出す → 良いプライド
徳川家康の遺訓にもあるように
「人の一生というものは、重い荷を背負って遠い道を行くようなものだ。急いではいけない。
不自由が当たり前と考えれば、不満は生じない」
今は、時間をかけて、焦らずいこうという思いに至りました。
悪いプライドから良いプライドの方に意識的にシフトしていきます。
まとめ:社内評論家になってはいけない
私の実感として、アラフィフ転職したら、まず入社した会社の価値軸をつかみ、その評価される価値軸を理解し、府に落とすことが第一段階、そしてやってみるが第二段階、そこを熟知したうえで、過去の知見の中から活用できるものがないか試すのが第三段階くらいかなと思います。
「社内批評家」になってはいけない。
競合他社から来た人に対し、興味本位で本音を求めてくる人もいますが、最初はあまりベラベラしゃべらない方がよいです。トラップかもしれません(笑)。
良くみせよう、結果を出そう、と急ぐあまり失敗(特に優秀人ほど)した人を過去に何人も見てきました。自信満々に「業界では〇〇〇をすることが正しいんだ、この会社のやり方を変えなくてはならない」と言って、社内文化に合わず去って行った人やコンサルタントを見てきました。
逆の立場になったらわかるのですが、陥りやすい落とし穴です。
まさか自分になったらこんなに見えにくいとは思わなかったという話でした(汗)。
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