
【50歳の転職】アラフィフ転職・番外編⑨★アラフィフ転職者は出世レースに参加しない稀有な存在★
サラリーマンにとって出世とは何なのか?

普通、サラリーマンは出世を目的として働いています。
それでは、何故多くのサラリーマンは出世を目的として働いているのかという理由を挙げてみたいと思います。
【出世するメリット】
①社会的ステータスと自分のアイデンティティはリンクするため、出世することで自尊心が満たされる
②現場の最前線の作業から始まる社会人人生は、徐々にレベルの高い責任ある仕事を担う(出世する)ことで給与が上がり、生活者として豊かになれる。
(自分のライフステージと連動して学費や居住費などの生活コストが高くなるため、生活のためにも出世する必要がある)
③自分の力がどこまで通用するのか、社会で試したいという冒険心が満たされる
④出世することで、知り得る情報のレベルが上がり、業界の知見が深くなる
などが挙げられると思います。
しかし、出世を仕事のプライオリティ1位に持ってくると、出世と引き換えに犠牲にしなければならないことが沢山でてきます。
それは、、
①会社に悪い印象を持たれてはいけない(「できない奴」という印象は簡単にはぬぐえない)
②特に人事評価権のある上司の意向には逆らってはならない
③つまり、正しいことであっても主張できず、理不尽に耐えなくてはならない(割り切って働くべし)
といったことで、右足が錘(おもり)の付いた鎖でつながれてしまうような状況となります。
実は上に行けば、実は上の人も更に上の人の指示で(いやいや)現場に理不尽な指示をさせられていたりと、結果的にトップ1人の意向で全てが動いているというピラミッド構造の中で皆が働いているということも見えてきます。
上司の上司も出世をしなくてはならないのです。
しかも出世をすると、血の滲む努力で果たした出世を何としても維持しなくてはならないという新しい局面に入ります。
合格後の大学生のように「一度合格したら身分が保証される」ということはなく、何らかで”バツ(×)”が付いたら降格人事という憂き目にあう可能性がでてきます。
出世をすると、降格したくないという2つ目の鎖で左足をもつながれることになるのです。
「出世をしたくない」という人が居るのはそういった上司の大変さを見ているからだと思います。
アラフィフ転職者は出世レースに参加しない稀有な存在である

その点、アラフィフ転職者は出世をする理由が無い稀有な存在です。
何故ならば、一般企業において55歳は役職定年を迎えて現場プレイヤーに戻る社会人人生クロージングにあたる時期であり、アラフィフ転職者に出世レースで頑張る時間は年齢的に残されていないからです。
アラフィフ転職者は「業界の専門家」という位置付けで、会社からその知見を最大限に発揮できるポジションを割り当てられて、そこで努力することに専念すべきではないでしょうか。
直近の自分の待遇という鎖に左右されず、会社にとって必要なこと、会社の課題を他社と比較しながら理論的に経営者サイドに提示できるのも、このような半分外部の人の役割のような気がしています。
最近私が考えるのは「優秀なZ世代が入社したいと思ってもらえる職場になっているか?」というテーマです。
⇒豊かな時代に生まれたZ世代が大切にするのは”お金や地位や名誉”ではなく”社会課題(SDgs)”や”自分の時間(タイムパフォーマンス)”
上層部から出る無意味な仕事の押し付けやサービス残業など一昔前の高度成長期の日本企業の価値観が残っていないか?など課題は盛り沢山です。
優秀なZ世代が入ってくる職場環境が作れているか?が今後の大切なテーマになってくると思います。優秀な人材なくして企業の繁栄がないことを知っているからです。
今回も最後までお読みいただき有難うございました。
↓ 私の全ての活動記録はコチラから ↓