【初心者でも可能】AIを使って、Kindle本の3か国語同時出版を3週間で成し遂げた方法
2023年7月3日にAmazon KDPにて、「ねこ図鑑」のKindle本を日本語版、英語版、スペイン語版で3冊を同時出版しました。
「ねこ図鑑」のリサーチを開始したのが6月12日ですから、約3週間で3冊完成させたことになります。
1週間に1冊のペースです。3冊出版するのに掛かった時間は、合計56時間くらいかと思います。
そして出版開始翌日の7月4日に、主に図鑑部門で3冊同時に1位を達成しました。
実は6月上旬に犬図鑑でも3か国出版しており、6月分は3冊で3,332円になりました。
「猫」というワードはAmazon内でも月間検索数が多いので、犬の印税より稼いでくれると思っています。
この記事では、短期間で多言語同時出版をする方法を公開したいと思います。
もし興味があるようでしたら、是非読み進めてください。
私は「ねこ図鑑」の原稿作成を始めた段階から、英語版とスペイン語版も作成することを決めてました。
下手の横好きで多言語を細々と勉強中の身で、他には主に西洋諸語のイタリア語、ドイツ語、フランス語を勉強していて、以前は中国語、韓国語も勉強しておりました。
そんな中、優先したい言語としてまずは英語とスペイン語を選んだ次第ですが、今後は時間がもっと作れるようになればイタリア語版やドイツ語版なども出版したいと考えております。
外国語を少しは勉強してはいるものの語学に堪能とまではとても言えない私が、どうしてこんなに短期間で外国語の本を出版することができたのでしょうか?
ここまで読まれてもう察している方もおられると思いますが、その秘訣は最近急速に進歩し続けているAI(人工知能)の活用法にあります。活用できるAIの種類も多くなってきましたが、文章作成においては、ChatGPTの翻訳機能を活用しました。
例えば、こんな感じです。
このような翻訳文が驚くべき速さで表示されます。
このようにして翻訳された英文を使用することは、現状では著作権の点からも特に問題ないとされています。ただ、念のために最新の動向には注意を向けておいた方が良いでしょう。
翻訳文に目を通して特に気になるところがなければどんどん進めていきます。
ただ、中には以下のような例もありました。
いかがでしょうか?
1. の occurred と、3. の developed という単語に違和感がありましたので、ChatGPTへの質問の仕方を以下のように変えてみました。
まずは、1. に関して質問し直してみました。
先ほどの occurred が 今回は originated に変わりましたね。
次に以下のような質問にしました。
一般的に「発生」と言った場合、生物分野とは限らず、「新しい物や事が生ずること。また、生じさせること。」という意味で使われることもあるので、ここでは「生物学的な意味での」という説明を加えたわけです。
その結果、1. の自然発生においては "originated" 、3. の人為的発生においては "created" という単語に変換されました。
これで、やっと納得のいく単語になりました。
他には、猫の病気の名前で馴染みのないものがありました。
このように、あまりにも馴染みのない単語が出てきたときには、念のためにこれらの英単語を辞書で調べて確認するようにしました。
結果的に病名に関してはほぼ正確な翻訳であることがわかりましたので、信頼度もかなり高いと判断できます。
ただ、ごく一部でしたが、実際にはあまり使わないと思われた単語表現もありましたので、そこは取捨選択をしました。
ChatGPTの翻訳能力は、単語レベルにおいても文章レベルにおいても全体的に信頼度はかなり高いと私は思っています。時々、違和感を感じるところは、Google翻訳や他のAIも使って見比べてみると良いでしょう。
ざっくり言えば、このようなやり方で慣れれば結構早く原稿作成することが可能になります。
ただ実践するにあたっては、細々としたところで迷ったり、手こずったりする場合もあると思います。
そこは、やはりある程度試行錯誤しながら、経験を積み重ねる必要はあるでしょう。
先ほど例をお見せしたように、ChatGPTへの質問の仕方にはちょっとしたコツや工夫が必要です。
私はそのノウハウを構築してきました。
画像はどうしたのか気になってる方もおられるでしょう。
それに関しては Midjourney を活用しましたが、得られた画像を商用利用するには有料プランに入る必要があります。
その Midjpurney は Discord の中で使うので、そちらへの登録も必要です。
画像に関しては本文のテーマとは異なりますので詳細については割愛させていただきますが、AIによって、本物顔負けの写真を作成できたので少し貼っておきます。
今回の英語版、スペイン語版の原稿作成をする行為自体が、私自身の語学の勉強にもなりました。
語学好きの人にとっては、コンテンツ作成をしながら楽しく語学学習もできる一石二鳥のメリットがあります。
英語版などの外国語版の出版をしたいという憧れだけで終わっている方もおられると思います。
最低限の語学力はあることが望ましいですが、AIを活用することで憧れで終わらせずに実現することができる時代が来たと思います。