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人はみんな生まれながらのアーティスト

こんにちは、アウェアネス アナトミストの平山昌弘です。

アウェアネス=気付き
アナトミストは造語で解剖学(アナトミー)を基本に分析を行うアナリストに由来しています。

約35年年間身体の仕事に関わっておりますが、
その多くはアスリートのトレーニングとケアーに携わって来ました
35年前まだフィジカルトレーナーという職業が日本では確立しない中
筋トレ発祥の地アメリカに留学し、フィジカルトレーニングがどの様なモノなのかをこの目で
確かめてみようと思ったのがそもそもの始まりでした。

当時の日本は本格的な筋トレが創成期を迎えており、
どこでも筋トレを積極的に取り入れられていました。
戦後の日本のごとく『追いつけ、追い越せ』のイケイケでトレーニングを行うことで、
筋力の数値の向上が見られるにも関わらず、
それが実際の成績に繋がらない、と言うジレンマに陥る様子を多く経験しました。
それに加え、怪我が増えると言うダブルパンチです。

その後、縁あって1986年より1990年まで旧ユーゴスラビアナショナルスキーチームで     
フィジカルトレーナー兼任フィジカルディレクターの職に就き、オリンピックや世界選手権に帯同しました。
当時、旧ユーゴスラビアはスポーツ強豪社会主義国で、日本とは全く違う環境を目にすることになりました。
そして衝撃的事実を知ることになります。

1、実は日本人が思っている程、筋トレを取り入れていないこと。なのに強豪。
2、動作において、感覚やバランスを重視してたトレーニングが多いこと。
3、彼らと日本人の間には体の使い方、感覚に違いがあること。

など
平たく言えば『力尽くで動かず感覚を重視し効率よく体を使うこと』でした
アスリートとしての動作以前に人としてそもそもの本来の動きができているのか?
(『座る』『立つ』『歩く』と言う日常動作も含まれます)
その様な基本動作を大切にしたトレーニングに感銘を受け
その当時の経験がAWARENESS ANATOMY®を構築するコンセプトとなり、
アウェアネス アナトミストと言う肩書きにつながっています。


当時の同僚だったトレーニングコーチは旧ユーゴスラビアの空手チャンピオンでその師匠も日本人、
そして、愛読者は宮本武蔵(英語版)といった彼が私に言ったのは、
『日本人は体を感覚的に効率よく使う武道があるのに欧米のマネばかりするのか?筋力に頼らずなぜこれを活用しないのか?』
挙げ句の果てに、『日本人はよくわからん』と言っていました。
当時、彼が発したこの言葉にも衝撃を受け
『パワー以前に感覚の大切さを』を重視するトレーニングでも、
十分記録が向上する経験を多数しました。


今まで、『スポーツ』と言うところで人を見て来たのですが、あれから約30年以上が経ち、
それは『人全体を見る』と言う事に繫がっていたのだな、
実感することが増えています。

その中でも、ここ数年自分の中では、
『デザイン思考』と言うワードが気になっていました。
参照:こちらが、わかりやすく書いてあります。
https://trend.nikkeibp.co.jp/atcl/contents/18/00097/00002/?P=1

そのデザイン思考の考え方に、
身体の感覚を取り入れられるのではないか?と考えていました。
最近は、デザイン関係の人にもお話を伺うチャンスがあり、
そこで、改めてこの考えを発信していこうと思い、noteをかきはじめました。

イノベーションの源泉(発想支援)が、人間の感覚を捉え直しその『感覚』や『意味』の
追求の重要性を提唱している人たちの
存在を知りました。

そして、従来、私がアスリートに行なってきた『感覚を重視し効率よく体を使う』トレーニング方法が活用できないものか?
と感じたのです。

『人はみんな生まれながらのアーティスト』と思ってアスリートにも接してきました。
デザイナー、クリエーター、エンジニア、そしてアスリートも表現方法は異なりますが、
体から得た感覚を、表現をしているアーティストであることは変わりはないと考えます。

デザイン思考は、現在色々なアプローチが行われていますが、
アスリートに向けて行なっていたトレーニングがいきなりフィットするとは思っていません。
現在も試行錯誤しているところです。
その試行錯誤する中で、現場の声を少しでも多く聞き、実際に試して、どうなのか?
そんなトライ&エラーのテストをしたいと思っています。

一例を挙げますと

その1
描く線がスムーズに、クリエイティビティのある書き方に変わるレッスン

姿勢が変わることで、肩の可動域が拡がり、描く円に変化が起こったり、
姿勢が変わると視野が拡り、距離感覚、空間認知に変化が表れます。

その2
座面の角度や座り姿勢が変わるレッスン
骨盤周りの緊張を取り除き、座面を座り比べると微細な角度や座面の厚みなどを
受け取れるようになります。
そして、肩の力が抜けて座っている自分にすぐに気付きます。

https://vimeo.com/149955242

このように、普段凝り固まった身体では体感できないバランスを体感することによって、
自分の身体にある無意識な無理、無駄、勘違などの思い込みを再認識することができます。

また、なぜスムーズにイメージが出せないのか?を実際に身体の強張りや、滞りをなくすことで
偏りがあったことにも気づくレッスンとなるのです。

他にも、過去にモノ作りと身体の関係について記事を書いていますので、参照してください。
http://studiopivot.seesaa.net/category/14433150-1.html
http://studiopivot.seesaa.net/article/253027548.html
http://studiopivot.seesaa.net/article/253027419.html
http://studiopivot.seesaa.net/article/253027904.html

もしこのストリーを読まれ何か『身体的な部分からの発想転換』『身体の滞りをなくした時の発想循環』に興味がある方がいましたら、
色々とインタビューをしたいと思っています。
多種分野のデザイナー、エンジニア、クリエーターなどの皆さん
『いいよ、ちょっと話してみたい』とお気軽にご連絡頂くと嬉しいです。
http://www.studiopivot.com/contact.html
(平山への問い合わせをお選びください。)


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