Next Career Lab. #5 -早期退職は妖精に向けた施策,メルカリのアメリカ進出,転職は辞め方をミスるなetc
Next Career Lab.(ネクストキャリアーラボ)は「次のキャリアの"一手"を考えるメディア」です。
キャリアを考えるヒントをお届けして、みなさんとキャリアの攻略法について考えていきたいです。
本記事の内容は次の通りです。
1. Biz Update
2. 決算から読み解く業界動向
3. 失敗を語ろう
4. 質問コーナー
5. 今週のオススメ本
6. 雑談&コラム紹介
Next Career Lab. について詳しく知りたい方は⬇︎の記事からどうぞ。
それではいきましょう!
1. Biz Update - ホンダの早期退職の舞台裏 -
今週は「ホンダの早期退職」に注目です。
ホンダが今夏、55歳以上の職員を対象に早期退職を募集したところ、予想の倍以上の2,000人の希望者殺到したということです。
ホンダといえば、優良企業で辞めたい人なんているのか疑問に感じますが、希望した職員には2種類の特徴があるそうです。
① 「妖精」と呼ばれる全く働かない人
② 会社に逆らって社内で干されている人
妖精という呼び名にはネーミングセンスを感じざるを得ませんが、つまりは会社にいても仕事がない人たちが応募に殺到したようです。
全てがこのパターンに当てはまるかは定かではありませんが、この規模で殺到することには少し驚きでした。
このニュースから2つ示唆があると思います。
まず1つは、多くの大企業で同じ状況に陥っており、今後もこの流れは続くと予想されること。
そしてもう1つは、この新陳代謝の流れに乗って、若手が大企業に入り込むチャンスが増えるということです。
早期退職などの人材の流動性を上げる施策を打った企業は必ず採用に力を入れる必要あります。
そうなると、好条件でのオファーも必然的に増えてくるはずなので、キャリアの選択肢としてチェックしておいて損はないはずです。
以上、今週のBiz Updateでした!
2. 決算から読み解く業界動向 - メルカリのアメリカ進出戦略とは -
今週は先週に引き続き「EC業界」に注目です。
今回注目するのは、多くの企業がなし得なかった「アメリカ進出」を見事に成し遂げた「メルカリ」です。
メルカリ
株式会社メルカリは、東京都港区に本社を置く日本の企業。フリマアプリの「メルカリ」を運営する。 2013年に山田進太郎が株式会社コウゾウとして設立、同年中に株式会社メルカリに名称変更。2016年に初めて黒字化した。
(ウィキペディアより引用)
売上高: 1,061億円 (YoY +39%)
営業損益: 51億円 (YoY +244億円)
個人間取引において日本市場をリードするメルカリの成長を支えるものは一体なんなのでしょうか?
■メルカリの事業
(FY2021.6 4Q 決算説明会資料より)
メルカリは国内市場において、To C(個人ユーザー間の取引)サービスである「mercari」、決済サービスの「merpay」の2種類のサービスをメインに展開しています。
そして、米国市場においてもTo Cサービスとして「MERCARi」を展開し、成長を続けています。
また、To B(事業者と個人ユーザ間の取引)サービスを提供する「souzoh」やmerpayを拡張し、暗号資産「mercoin」をつくったりと、ECとFintechの分野でのサービス拡大しています。
■メルカリのKPI's
【FY2021 成長率サマリー】
売上高: YoY +39%
メルカリJP (GMV): YoY +25%
メルカリUS (GMV): YoY +72%
メルカリは、今期売上高で前年比+39%を実現しています。また営業損益では黒字転換と順調に成長を続けています。
ここで特に注目なのは、メルカリUSの業績です。GMV(Gloss Merchandising Volume)では前年比+72%と大きく流通取引総額が増えています。ちなみに、FY21 4Qでは初の営業黒字を達成しました。
■メルカリUSの戦略
正確な数値は公表されていませんが、アメリカのEC市場は日本よりも大きいと言われています。
また、日本のBtoCのEC化率は「8%」ほどと、世界の標準よりも下回っている状況なので、日本のマーケットよりも魅力的な海外マーケットでポジションを確立する方が可能性が大きいと考えるのは当然です。
しかしこれまで、楽天やDeNAなどの名だたる企業がアメリカという市場に跳ね返されてきた歴史を考えると、攻略するのは簡単ではないことがわかります。
メルカリのアメリカ攻略の戦略を考える上で重要なのは「ポジショニング」です。
アメリカのCtoCマーケットには、「ebay」や「cragslist(クレイグリスト)」などのプレイヤーがいますが、商品のジャンルの充実と、配送サービス強化によって、独自のポジションを築くことを狙っています。
配送サービス強化の施策としては、Uberと連携して全米約80%の世帯をカバーする即日配送サービスも開始しています。
今後も継続的にユーザーを獲得して商品ラインナップを増やして、配送サービスや決済サービスで利便性が上がっていけば、アメリカ市場での存在感もますます大きくなっていくのではないでしょうか。
個人的には、アメリカの個人が出品するものを、日本で気軽に買えるようになったりしたら面白いなとも思います。
CtoCマーケットプレイスとして、日本とアメリカの2つの市場を制する未来は来るのか、今後もメルカリの成長に注目です!
3. 失敗を語ろう - 転職は辞め方が大事 -
今週の「失敗を語ろう」のコーナーは、先週に引き続き"転職活動"に関する話です。
今週は「転職する時の辞め方」についてです。
実は最初の転職をする時に、「転職しようと思っている」ことや「転職活動中」であることを同期や上司の数人に話してしまいました。
もちろん、信頼できる人にだけ話したつもりでしたが、どういうわけか噂は広まるもので、噂が広まってからの気まずさや、働きづらさと言ったらこの上ない記憶があります。
転職の鉄則として「転職することを誰にも話さない」が挙げられると思います。
正直、転職活動中の身であることを会社の人に伝えるメリットは1つもありません。自分の不安解消の気休めになるくらいです笑
ハーバード・ビジネス・レビューの「望むキャリアを築くために、会社を賢く辞める方法」の記事の中で、退職するときの6つ確認ポイントが解説されています。
●本当に辞める準備ができているか
●次の仕事を確保してから辞めるべきか
●最初に誰に話をすべきか
●どのような理由を挙げるべきか
●退職まで、どのぐらいの日数を見るべきか
●最後の数週間でやるべきことは何か
どれも大事なポイントですが、「最初に誰に話すべきか」はやはり重要です。
辞めると決めたら、できる限り早く「上司」に退職を意思を伝えましょう。
この時、「相談」ではなく「決定事項」として伝えることが大切です。
会社としては社員に退職されることは損失でしかないので、どうにかして引き留めたいと考えるものです。なので、少しでも"交渉の余地"があると思わせるてはいけません。
決定事項として意思を伝えた後は、会社と自分の将来のために残された時間でできることを前向きに話し合い、職務を全うするするのみです。
【今日のポイント】
「転職をすることを誰にも話さない」は鉄則。
退職することを決めたら、まず初めに上司に「決定事項」として報告し、残された時間でできる最大限の貢献方法を考える。
4. 質問コーナー - 会社員以外の選択肢を持つべき? -
今週の質問コーナーはこちらです!
皆さんの意見はいかがでしょうか?
質問の意図としては、「会社員として、誰かの下で働くことしかできない人生はつまらなくない?」と言ったところでしょうか。
質問への回答は「思わない」です。理由は2つあります。
まず1つ目は「働き方の満足度は、個人の価値観で変わる」からです。
どういうことかというと、会社員として働くことが合う人もいれば合わない人もいるということです。
会社員として働くことを、個人の価値観に照らして評価した時に「メリット>デメリット」であれば会社員として働くべきです。
確かに「金持ち父さんのキャッシュフロー・クワドラント」の中でも職業の4つクワドラントとして、従業員から投資家を目指すのがお金持ちへの道として解説されています。
しかし、もっと大切なことは「個人の価値観」だと思います。
お金は何かを実現するための手段でしかないので、自分がやりたいことや大切にしたいことのために必要な分だけお金があれば、それで幸せかもしれません。
自営業や、ビジネスオーナーになることは収入が増える可能性とともに、リスクや責任も同時に増えていきます。
お金のために働くという本末転倒の状況に陥らないように、自分に合った働き方をできるだけ早く見つけることが大切だと思います。
こんな感じで答えていくので、随時質問お待ちしています!
5. 今週のオススメ本 - ハイパワーマーケティング -
今週紹介する本は、実践マーケティングの巨匠であり、「フォーブス」誌が2000年に全米トップ5のビジネスコーチに選出したエイブラハム・ジェイ著作の「ハイパワーマーケティング」です。
(10/28までKindle版は40%オフのセール中です!)
マーケターのバイブルとして名高い本ですが、「マーケティング」というものに対する深い洞察で、時代に左右されない本質がたくさん書かれています。
マーケティングというと、広告で商品を宣伝したり、CMをつくったりすることを想像する人も多いかもしれませんが、その本質は、商品またはサービスを売ることに関するあらゆることです。
「自分」という商品を売ることもマーケティングの1つです。
もう一度考えてみてください。実際には、誰もが販売に関わっているのです。どんな分野で働いていようと、あなたには「クライアント」がいて、何かを「買って」もらわねばならないのです。
あなたの社内クライアントが部長であれば、あなたが売るのは、自分の企画、提案、販促、視点、価値などです。
『「あなた」自身を売っていることに気づこう』より引用
なので、マーケティング部門じゃないから関係ないとかではなく、実は全ての人がマーケティングに関わっています。
この本に書いてある知識は、商品やサービスを買ってもらうための原理や考え方の本質なので、その知識は、自分のマーケティングにも活用することができます。
本の中で学べることは大きく2つあります。「持っているものを活かす方法」と、「障害を超えるため戦略」です。
簡潔に申し上げると、あなたがこれから学ぼうとしている収入を増やす具体的な戦略は、2種類に分けられます。
1つ目は、持っているものを最大限に活かす方法です。他人があなたと取引する際の最大の障壁や、知らず知らずのうちに自分の収入や成果、そして成功を制限している原因について焦点をあてます。このような障壁を打ち破るための戦略について学んでいきます。
今置かれた状況で戦略を活用すれば、収入が増え、もっと成功することができます。すぐにでも効果が出るでしょうし、あなたがどんな高みに昇っても、それは変わらないでしょう。
『これからあなたが学ぶ戦略は2種類』より引用
ターゲットの決め方、ポジションの取り方、オファーの出し方など実践的なマーケティング手法についての具体的なアドバイスもたくさん解説されています。
「自分の売り方」に悩む全ての人にオススメできる本です!
6. 雑談&コラム紹介 - イカゲーム見た? -
最後は雑談のコーナー!
今週は本当に雑談です。笑
みなさん、「イカゲーム」見ましたか?イカゲームは韓国発のNetflixドラマで、借金を抱えた人たちが集まってゲームをして賞金を奪い合うというストーリーのドラマです。
なんでも1億1100万世帯が視聴してNetflixの最高記録を樹立したそうです。
正直、話の内容としてそこまで深くもなく、既視感ありまくりなのですが、演技や心理の動きが面白くて見入ってしまいました。
韓国ドラマや映画って、独特のリアリティやエモさがある気がします。
少し前でいうと「パラサイト 半地下の物語」も好きなのですが、韓国コンテンツは恨みとか妬みなんかの負の感情の表現が上手いと思います。
最近の韓国コンテンツの勢いを見ていると、アイドルからドラマ、映画と世界中にリーチして存在感が増してきているのを感じます。
Netflixでいうと「完璧な他人」も人間ドラマが面白かったので興味がある人は見てみるといいかもです!
今後も面白い韓国にコンテンツに期待です。
7. 終わりに
今週もここまで読んでいただき、本当にありがとうございました!
さらに良い情報をお届けできるように、コメントなど頂けましたら次回作も気合が入ります。
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それではまた来週。
寒くなってきたので体調に気をつけて、今週も良い1週間を!
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