当直、帰省、被災
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
石川県にいて、無事にしております。
安全な状況で気持ちも平穏です。
いま思うことは「僕は何ができるか」です。
2023年は医師2年目として、自らのゆっくりとした成長に辟易しながら反省を重ね「人の役にたつ」という欲求を満たしながら働けることの喜びを噛み締めた1年でした。
医療にも医学にもまだ知らない分野がたくさんあって広い世界が広がっていることも、新しい出会いの中で学ばせていただきました。
いつか中断しなければならない日が来るかもしれませんが、常にまっさらな気持ちで、長く続けていきたい仕事だと思っています。夢見て憧れた仕事のかっこよさは間違っていなかった。
2023年最後の日は進んで当直に。家族で集まったりこの日だけの番組を観たりとイベントがあって生活に忙しく、夜の病院は静かになるという噂。でしたが、決してそんなことはなく。仕事納めなく仕事初めとなった、カウントダウンのない救急外来で診療中の年越しとなりました。
社会・組織の中で働いている感、力を発揮できている感はあったので満たされてはおります。
終わって病院からそのまま朝9時台の電車に飛び乗り12時前には金沢着。例年通りの親戚周り、飲み続け。
の予定が夕方には海沿いで被災しました。
これまでの北海道胆振東部地震での被災経験があったので僕自身は落ち着いて動けましたが、親戚の子どもたちの不安な表情は忘れられません。あの瞬間に安心させてあげられる力がほしいです。
祖母宅の近隣の小学校へ避難しました。
海も近く400-500人ほど来ていたのではないでしょうか。不安そうな近隣住民の顔も忘れられません。
「医師としてできること」がこの場で何か起きた時にあること。目の前にいる父(医師)も頼れる存在として映りましたし、その知識と判断力が少なくとも自分にもあることは、落ち着いてその場にいられるポイントにもなりました。
幸い急変など起きた様子はありませんでした。
2023年は確認の年でした。
誰かの役に立つ。誰かに求められるだけの存在になる。
今の僕が人生で叶えたい望みであることを再確認しました。
今日経験したこの被災環境では、人の役に立てる力が医師の仕事を続けていくことで蓄えていけることを再度自覚しました。
改めてですが僕は無事で、ファミリーも無事で、実家でのんびりしております。
初期研修医はあと3ヶ月。
店もつくる今年。
「誰かのためにできること」を質高く増やしていきます。
今年は挑みながら耐える年になると思います。
いつも関わっていただきありがとうございます。