【Day1イタリアバール巡り 頭からスプラウト】
Ciao!
イタリアバール巡り珍道中、始まりました。
行かせてもらえる今の環境・状況に感謝。
2020年3月、COVID-19によるロックダウンで追い出されるように出国したイタリアに、3年半の時を経て向かっている。
「こんなに嬉しいことはない…」(ア○ロ声)
振り返ればこの3年半、たくさんの経験をした。
嬉しい経験、自分を超える瞬間も、今も続く新しい友人・恩人たちとの出会い、そして夢を叶えた日も。
喜ばしい経験だけじゃない。間違いも重ねた。主に人との間に不和を生み出し、先行かなくなった経験を僕は「間違い」と認識している傾向があることはわかってきた。もう連絡を取ることができない人が生まれるようになったのは、イタリアに帰ってきて、真に理想を描きトライする側に回ったからだと思う。自らのアクションをマネジメントしきれなかった実力不足の表れとして、人との不和が生み出されてきた。
反省の形は「やめること」じゃない。今よりうまくできるように、関わる人をハッピーにできるようになるまで「やり続ける」ことと置いている。苦しい道だけれど、行かなければ。僕がこの人生を生きる意味を見つけるために。人に必要とされる人間になるために。
イタリア以前とイタリア以後。
確かに人生の転換点が、あの頃を過ごしたイタリアでの生活の中にあった。
イタリア以後、僕は上に述べた通り「間違える人間」になった。それまで間違えてしまい連絡を取れなくなる人なんて1人もいない、当たり障りのない人生だった。この事実は人生がたしかに進んだことを意味していると解釈している。
「イタリア料理留学」の章は3年半前、とうに終わりを告げた。
僕は今再びイタリアに向かう。きっと避けられないまた新しい間違いがある。しかしそれ以上に、新しい出会いと発見、不確実性に満ち溢れる日々を生き抜き、理想の未来をつくるための人生の新章を、このイタリアバール巡りの旅から始める。
ちょっと泣きそうだ。イタリアについて思い出すことも、この3年半で増えた人との縁も、たくさんの間違いも、思い出すと「僕がやってきたことは無駄じゃなかったし、まだ何も残せていない状況は変わっていない」と、深いところからエネルギーが湧いてくる。
ここだけの話イタリア留学のときは空港行きのバスで泣いた。懐かしい。
今回はアブダビ経由のEtihad航空で、往復15万円。アラブのほうの言葉は本当にさっぱり分からない。
英語もイタリア語もからっきしになっているけれど、宿は基本的に人とのコミュニケーションを免れないタイプの宿を選んだ。鬼畜。
「開店する店のためにバールと地中海のことたくさん学ぶぞ」と意気込んでいたものの、この数日人生の先輩方と話して「バールの楽しさを知りたいのだから、イタリアを楽しもう、しっかり休もう」というマインドセットに切り替わり済み。
飛行機内でやっと「バールとは何か」についての本も読み終えた。
そして表題の、夕食時にCAさんが他のお客さんのために開けたスプラウトが爆発して頭からモロ被りしてトイレで頭を洗うという、文字通り”洗礼“を受け、いざイタリアへ参ろうというわけです。
全9日間の行程で9話お送りしてまいります、お時間よろしければお付き合いください。