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弟妹特有のステータス

あなたは兄姉、弟妹のどちら?
もしくは一人っ子?

近年、一人っ子の割合は上昇傾向にあるらしいが、まだまだ少数派と言えるだろう。そのため、多くの方は兄姉・弟妹のどちらがいるだろう。

近年、一人っ子が増加している。国立社会保障・人口問題研究所が2021年に実施した「出生動向基本調査」によると、子どもを産み終えたとみられる夫婦(結婚から15~19年が経過)の子どもが1人の割合は、19・7%だった。1980年代から02年までは10%程度で推移してきたが、05年に11・7%へと微増。その後、10年は15・9%、15年は18・5%と増加し、約20年で1割から2割へと急増したことになる。

毎日新聞 2024/9/9

兄姉に該当する人にも、弟妹に該当する人にも、それぞれ悩みや利点があるのではないだろうか。

ちなみに私は弟に該当する立場である。

そこで今回は、弟妹の立場から生じる問題点やその利点の活かし方について考えてみたい。


兄、姉などとよく比較される

このイラストはChatGPTのDALL-Eツールを使用して生成しました

これは多くの人から共感を得られる例ではないだろうか。
幼少期から大人になった後も、兄姉と比べられて嫌な思いをすることは少なからずある。

その原因として、兄弟は非常に比べられやすい対象であるからだ。
同じ環境で日々を過ごし、同じ親のもとで育てられていることを知る人からすれば、似たような能力や思考を持つ人間になると勝手に認識されるのだろう。

もちろん、私たちはクローンではないため、同じ成長を遂げるわけがない。しかし、兄弟間で能力や思考に差異が生じたとき、それを指摘されることがある。

時には、相手が誉め言葉として私と兄姉を比較する発言をしたこともあったが、正直いい思いはしなかった。そもそも、兄姉に限らず、他人と私を比較されること自体を好ましく思わない。

兄姉は私にとってライバルではない。彼らより優れたいとか、強くなりたいとか考えたことはない。私のライバルは常に過去の私自身であり、周り人の能力が高かろうが低かろうが、それは私にとって関係のないことだというのが回答だ。


ワンテンポ先を行く先輩

このイラストはChatGPTのDALL-Eツールを使用して生成しました

比較される話は、自分が兄姉の立場でも体験したことがあったかもしれないが、次の話は弟妹でなければ感じることができない特有の体験である。

私が小学生だったころ、兄や姉は中学校や高校に通っていた。その後、私が中学校や高専へ進学しても、彼らに追いつくことは決してなかった。つまり、兄や姉は常に弟妹より先を歩む人生の先輩と言える。

私が数年後に挑戦しなければならないことを、兄姉を観察することで事前に知ることができる。また、彼らの挑戦が成功であれ失敗であれ、その結果を分析することで、弟妹には数年間にわたり原因を追及する期間を得られる。

これこそが弟妹が持つ最大のアドバンテージだと私は考える。
そして、このアドバンテージを活かすことで、私は様々な挑戦をすることができたように思う。

受験は、このアドバンテージを実感しやすい良い例だろう。
兄や姉がどのような環境で、どんな方法で受験に取り組み、どのような結果を得たのかを知ることで、自分が志望校合格に向けてすべきことが明確になる。
私の場合、兄と同じ高専を目指したことで、中学時代から高専の雰囲気や受験内容を具体的に理解できるという大きなメリットがあった。

さらに、優れた兄や姉がいればそのまま模倣することも、助言を仰ぐこともできる。
自分の人生のワンテンポ先を行く先輩を間近で見れる環境は、今振り返ると非常に恵まれていたと感じる。


それぞれの道をゆく

幼少期、兄姉に悪戯をされた記憶は正直嫌なものだった。一方で、兄姉のおかげで物事を効率よくこなせたこともあった。

思い返せば、小さな恨みや感謝など様々な感情が兄姉に対してある。しかし、互いに過去を振り返ることよりも、今に集中して生きることの方が大切だ。

兄弟といえど、違う人間である以上、合う合わないがあり、時には距離を取りたくなることもあるだろう。それもまた、個性の表れである。

大人になった今、同じ親のもと、同じ環境で過ごした過去を持ちながらも、それぞれ違う個性を育み、その個性に合った生き方ができているのならば何の問題もない。

そして、たまに顔を合わせたり、何か困ったことがあったりした時に、他人よりもほんの少し、そして無条件で信頼できる関係であれば、十分だと私は考える。



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