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MBA Candidate 観光地域経済論①

私は金融機関に勤めていますが、無謀にも修士論文のテーマは観光に関することにしようと思っているので、この授業を取りました。また、実家が沖縄の田舎の方なので、地域創生に関しては前々から興味がありました。

「IT前提経営」を提唱されている、高柳寛樹先生が講師なので、DXと観光地域経済に関する話を織り交ぜて、色々と講義してくださいました。DXで大事なのは、①科学②人事③文化の3つとのことです。ここで言う、科学とは数字に基づいた経営という意味です。ヨーロッパで成功しているあるスキー場運営会社は、標高の高いところにしかスキー場を持っていないとのこと。標高が上がれば気温が下がるという事実を利用しているだけとのことです。日本は、標高が低いスキー場が多い為、温暖化が進み雪が減ってきている現状では苦労している施設が多いですが、この運営会社は「分かっていたことだろ」という反応の様です。また、ここでは、スノーマシーンを完全遠隔で運用しており、効率的な経営がされています。気温が低いので、雪があまり降らなかったとしても、スノーマシーンで運営できるとのこと。これは、②人事にも関連しており、少人数での経営を可能にしているため、人手不足の問題も解消できているとのことです。優秀な人材を確保しなければならないという点からも②人事の観点は重要とのことです。ただ、優秀な若い人材は、すぐに辞めてしまうことも多いので、③文化として残していく、継続していくことが大変重要であるというお話でした。

北京オリンピックの会場は、気温は低いが雪があまり降らない地域だったが、中国が桁違いの数のスノーマシーンを買い占めてスキー場を作っているとのこと。それにより、なかなか日本にスノーマシーンが流通されていない現状があったとのこと。新型コロナ直前に高柳先生が北京に視察に行った際に、市街地からスキー場まで車で約4時間の道のりで、道路はまだボロボロで大変だったけど、5G回線は途切れずにずっと続いていたという話はとても興味深かったです。

また、秋田県の取り組み「TrueNorth,Akita」の話もとても面白かったです。制作チームは、広告目的ではなく、情報も全くいれていないのに、YouTubeでバズり、イギリス人を中心とした欧米人のバッグパッカーがたくさん押よせたとのこと。再現性の面で課題があるが工夫次第で人は来るということが改めて分かった事例だと思います。個人的には、ストーリーで訴える重要性を再認識できたと思っています。(下記に動画のリンクを貼っておきます)
https://vimeo.com/151611926

以上


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