自分のことばを探す旅①
細川英雄『自分の〈ことば〉をつくる』を手に取ったとき,初見の本のはずなのに,まるで長い間探していて,ようやく見つけたような感覚があった。そのタイトルから,この本には何かヒントがある,一歩先に進むきっかけが必ずあると,私が直感したからかもしれない。
いつか何かを書きたいと思っている。思考を進めようと,自分は何を書きたいのか,なぜ書きたいのかに答えを出そうとすると,上手くまとまらない。納得できない。もやもやを抱えているうちに,日常の慌ただしさに流され,そんな問いは頭の片隅に追