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公共職業訓練に入学して「やってよかったこと」「後悔したこと」

 8月30日(金)を持ちまして私は半年間に及ぶ公共職業訓練を終業しました。正直、長かったような短かったような、いろいろと考えるところはたくさんありました。結果としてはパート勤務ではありますが訓練期間中に仕事をみつけることができたのはよかったのかなと思います。入学したことについては下記の記事にまとめました。

 また入校中の心情についても下記の記事にまとめました。

 失業してスキルアップをするためにハローワークから斡旋されるこうした職業訓練をこれから受講したいと考える皆さまもいらっしゃるかと存じますが、これから入学するうえで私の体験が少しでも参考になればと思います。また私自身、終業したことを自身の反省としてまとめるために今回記事にしました。


「やってよかったこと」なるべく早く就職アドバイザーと相談しよう

 公共職業訓練にはアドバイザーと呼ばれる就職を専門の相談員がおります。私はたまたま、早期の段階で興味のある企業があったため、応募のために必要な履歴書・職務経歴書を整えるためにアドバイザーを利用しました。私自身、思い返してみると早めにその方と早い時期に相談したことがとてもよかったと感じております。
 その企業は結局、書類選考の段階で落とされてしまいましたが、就職活動をする上で必要な書類を早期に整えることができたので、以後スムーズに活動することができました。
 訓練期間中に転職を考えている方は、訓練開始後なるべく早く就職アドバイザーと相談することをお勧めします。他の同級生よりも早く活動できたことで、心理的余裕もでてきましたし、多くの企業に対して転職活動をすることで自分自身の転職の方向性が定まってきたと感じました。特にいきたい企業の方向性が漠然としている場合こそ、実際早く活動していくことで自身のやりたいこと、入社できそうな業務や職種がみえてきますので、専門家と相談しながら履歴書・職務経歴書を整えてから活動することを強くお勧めします。
 また相談するさいですが、古いものでよいので過去に転職活動で使っていた履歴書と職務経歴書を持参することもお勧めします。イチから作り上げることは大変ですが、過去の志望動機などを使うことである程度文章の骨組みができているため添削がスムーズにいきます。実際、イチから書類作成していた人はその辺りが大変そうにしておりました。

「後悔したこと」関連資格のひとつでも取得するべきだったこと

 逆に後悔したことは、資格を取得に向けて力を入れるべきだったと思います
 勘違いされますが、公共職業訓練は資格を取得する場所ではありません。あくまで専門的な技能を学ぶ場所になります。ただそういった専門機関で勉強したにもかかわらず何も資格の取得しなかったことは悔やまれます。やはり自分が半年間時間を割いて勉強したのだから、職務経歴にその結果を記入できた方がよかったと思います。そうすれば転職活動でも面接官に自身の努力を証明できたと思います
 正直、早期に転職することに重きを置いてしまい、勉強をおろそかにしてしまった部分もありました。また自身の持病もあり休みや早退を繰り返していたため勉強についてこれなかったこともありました。
 そういったこともあり半年間の集大成を示すためにも訓練に集中するだけでなく、資格取得、なるべくなら難関の資格に挑戦するべきでしょう。

半年間勉強するため、合わない分野だと大変。体調にも気をつけて

 半年間をかけてひとつの分野を勉強するため、自分に会わない分野だと通学することもきつくなります。そもそもの話にはなりますが、訓練の内容と自身の特性を良く見極めてから入学することも大切です
 なお私が学んだICT生産サポート科のカリキュラムは下記のとおりです。ちなみに私は(1)のネットワーク構築から(4)PLC制御までは楽しく勉強できましたが、(5)のJavaシステム開発から、(6) Androidアプリケーション開発はプログラミングに苦手意識を持ってしまいました(言い訳にはなりますが、企業面接や体調不良で頻繁に休んでいた時期でもありました)。

(1) ネットワーク構築(1か月)
コンピュータネットワークを構成する要素と、Linuxの操作・管理に関する技術および関連知識を習得します。

(2) WEBシステム開発(0.8か月)
HTMLやCSS、JavaScriptといったWebサイト構築の基本に関する技術および知識を習得します。

(3) データベース(DB)システム開発(0.6か月)
リレーショナルデータベースの構築と運用に関する技術および関連知識を習得します。

(4) PLC制御(0.8か月)
生産設備などの制御に使われるPLCの基礎と、ネットワークを利用した生産情報の取得や設備の遠隔制御に関する技術を習得します。

(5) Javaシステム開発(2か月)
Java言語の基本仕様から応用プログラミングと、Java Servletによる実践的なWeb系システムの開発業務に関する技術を習得します。

(6) Androidアプリケーション開発(0.8か月)
Android系スマートデバイスに組み込むアプリケーションを開発するために必要な関連技術および知識を習得します。

ポリテクセンターホームページより

 一緒に入学した同期も勉強内容が合わないためか辞めてしまった方もいます。また毎日遠方からの通学と体調不良も重なり辞めてしまった方もいました。「世間の時流にあっているから」「就活に有利だから」といった部分も大切ですが、まずは自分に合っているかも加味してコース選定をしていきましょう。
 ただし、これは私自身の持論ではありますが、一度勉強してみて「合ってない」から辞める、捨てるという選択肢も全然アリだと思います。実際やってみないと自分自身の得意不得意ははっきりしません。手を動かしてみないと解らないこともたくさんあります。そのうえで辞める選択肢が「負け」ではないと思います。
 ちなみに私は、一応上記のカリキュラム全て勉強していきましたが、一番集中して取り組んだのは終業に向けた発表のために作成したHTML/CSSによるWEBデザインでした。先ほどもありましたが、JAVAによる組み込みに苦手意識を持ってしまいましたが、サイトを自分で0からデザインすることに興味が出てきました。今でも自習でJavascriptを勉強するようになりました。

まとめ

 まとめると下記のとおりです。

  • 職業訓練入学後、早い段階で就職アドバイザーと相談して履歴書と職務経歴書を整えること

  • 半年間専門的な勉強するなら、何かしらの資格を取得して結果を転職時に示す

  • 体調にも気をつけつつ、合わないと感じたら辞める、捨てることも考える

 私のように持病を持っている場合なら、サポート体制が整った訓練期間中に転職先をみつけた方が心的ストレスが少ないと思います。もちろん終業後も公共職業訓練では転職サポートをしてもらえるようです。しかし基本的にはひとりになってしまうので、相談できる方がいることは心強いと感じます。また履歴書と職務経歴書は自力で作るよりも、専門家の添削してもらった方がスムーズに作成できます。「履歴書が作れない」と終業間際で悩んでいる方もいましたので、せめて訓練が終わるまでにそれらの書類を整えることを強くおすすめします
 また半年間を専門性のある勉強をするのですから、ある程度の結果を示すためにも資格取得も視野にいれておきましょう。特に年齢がいった方なら面接時に努力を示すためにも大切だと思います。
 ただ頑張ることも大切ですが、自身の能力や適性などと相談して、勉強内容を取捨選択することもときには必要です。持病がある方ならなおさら、無理しすぎないことが大切です。
 ちなみに私の持病については下記の通りです。

 公共職業訓練で「やってよかったこと」「後悔したこと」。もし皆さまの参考になれば幸いです。
 ありがとうございました。


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