空き缶でしあわせ#43
君の言葉は分からないけど。
僕が話す言葉
私は、日本人だ。日本人として日本語を話している。英語も勉強しているが、母語と比べると全然話せない。でも、たくさんの人とコミュニケーションを取って、自分の世界を広げていきたいから勉強している。
日本語は、世界一難しい言語と言っている人がいるらしい。たしかに、ひらがな、カタカナ、漢字を駆使して文面は書かれているし、漢字においては訓読みとか音読みがある。覚えても覚えきれない。日本人特有の雰囲気や文化があり、とてもではないが、難しすぎる。日本人でも悩むんだから、他の国の人が勉強し始めたらとんでもない苦労をしているのだろうと思う。
君の言葉は分からないけれど。
言葉が違う国に行ったとき、自分が勉強した言葉以外で話されると、本当に困ってしまう。何もわからないから。グーグル翻訳を使う暇がないほどに話し続ける人もいるし。分からない側が「分からないからわからない側に合わせてよ」と思うのと同じくらい、話せる側は「話せないなら分かるように努力して来いよ」と思うのだろうか。私の価値観にはないけれど。
言葉は、理解できなくてもその言葉に乗っている感情は感じられるものだ。喜んでいるのか、怒っているのか、哀しんでいるのか、楽しんでいるのか。日常生活を送っていると、言葉には自分の感情が乗っていると思う。怒っているのに、「ちょー嬉しい」なんて言わないだろう。
そんなことが今回の旅行では、何度もあった、英語が通じない国に初めて行って、発見できたことだ。
まだまだ、知らない世界はたくさんある。