空き缶でしあわせ#57
変わらないようで変わる
毎日一緒に見えること
同じ毎日を過ごしていると、自分が見ているものが同じになっていく。初めて行った職場のシミも3か月通うと何も感じなくなる。これがいい事なのか悪い事なのかはわからないけれど、少しだけ悲しい気持ちになる。あの時は気づいていたのに、と考えることもなく日々の仕事をしている。
通勤の途中にずっと工事をしている場所がある。出勤の時は必ず旗振りのおじさんがいる。そう思いながら8月を過ごしていた。気づくと工事自体やっておらず、自動の時差式信号が設置してあるだけだった。
毎日、文章を書いているのになぜか成長がみられない。色んな作家さんの美しい文章は読んでいるはずなのに。心の中では常にアップデートされているはずの言葉たちが、自分から吐き出されると「山田マンゴスチン」の息がかかったつまらぬ文章になってしまう。これが、最近悔しくてたまらないのだ。そんな事をここに書いても仕方がないから、今日も少しだけお酒をのんで寝よう。