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空き缶でしあわせ#32

例えば道を歩くとして


例えば道を歩くとして、僕と君とは見えているものが違うんだと思う。私は、電柱の灯の部分を観察したり窓に反射する街の景色を見たりする。君は全然違う。電柱は何本あるかを数えているし、窓も大きいとか小さいとかそういうことを見ている。

だから、僕は君といたいんだ。

僕が見えている景色と同じものを見ているはずなのに、見えているものが違うし考えることも違う。それが面白くて仕方ないんだ。それを話す時間が面白いし心地よさすら感じる。違う価値観を共有して、君の価値観を知ることが面白い。そして口喧嘩になることなく違うことを認め合って面白い所を素直に笑いあって話している時間が僕は大好きなんだ。

例えばこの道を君と歩いていたなら何を話していただろう。

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