見出し画像

空き缶でしあわせ#12

アラサー男子、教室を見て思う


最近、アラサーになった。気づいたら、大学を卒業してから長い時間が経っていた。なんだか悲しい気もするし、ちょっと大人になったかなとも思う。大人って何だろうと思うけれど、責任をとれば自由に行動できる権利な気がする。どうだろうか。自分の行動に責任を持つことで、自分の行動を自由に決めることができる。もっと大人について考えるべきだとは思うが、時間がなくてできない。それが大人なのだろうか。

最近、廃校を開放している所に行った。大学で出会った友だちとだ。雨が降っていたが、それもよかった気がする。私は、学校は雨の時の方が好きだった。休みの日に晴れる確率が高くなりそうな気がしたからだ。そんなことはないと今はわかる。学校は確実に拘束される時間が決まっているから、雨でよいのだ。休みの日に雨が降ると、外にも行けたのに中にいなければいけないのだ。だから学校の日の雨は好きだった。

訪れた学校は、私が通っていた学校より古い作りだと思った。木造に見えるし、2階建てだったからだ。懐かしかった。一度も通ったことはないけれど。教室はどこも懐かしく、机や椅子、黒板や教壇。小学校時には無邪気に遊んでいたなと思い出す。苦手な人とどうやって距離を遠くしようか考えたり、いじられないようにいかにして自分の影を薄くしようか考えていた。

それらの思い出を思い出すと懐かしさに襲われた。



いいなと思ったら応援しよう!