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旅先の行きつけ

 私が好きな本に、松浦弥太郎さんが書かれたエッセイ集「伝わるちから」がある。いくつかのチャプターに分かれていて、旅のチャプターの中に「行きつけをつくる」というページがある。そこを読んだとき、なんて素敵なんだろうと思った。私は、旅先でどれだけ新しいお店に出会えるかが勝負だと思っていたからだ。

 旅行を計画し、いざ実践してみると最高に楽しかった。違う店にたくさん行くより、楽しい。お店に顔見知りができて、楽しい会話もできる。「昨日はこれを食べたから、今日はこれが良いと思うよ」と店員さんと話すのが本当に楽しいのだ。


 本を読む。すると新しい知識や価値観を得ることができる。それだけでも楽しいが、得た知識や価値観を自分のものにするため実践すると、さらに楽しい。得た知識や価値観が合わないこともあるが、合わなくたってやってみなければ分からない。人生は1回しかないらしいので、とりあえずやってみようと思う。

 旅先の行きつけは、新しいふるさとを見つけるみたいだった。

空き缶でしあわせ#75

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