特別支援学校でのライフキネティックトレーニング実践
ドイツ発祥のライフキネティックトレーニングのスクールトレーナーの資格を持っています。
その資格を活かして特別支援学校の体育の授業で実践しています。
主に授業の導入部のウォーミングアップで活用しています。
トレーニングを実践することで子供達は笑顔で授業に参加してくれています。
ライフキネティックと特別支援学校の相性の良さを考えたいと思います。
◯失敗して良いトレーニング
ライフキネティックは成功を求めていません。
失敗する動き=脳の神経回路が繋がっていない動き。なので、新しい脳への刺激が得られたということになります。なので、子供達には失敗して良いことを強調します!特別支援学校に来る子どもたちは人一倍失敗経験をしてきている子が多いために、失敗に対する抵抗感が強いと感じます。なので、『失敗すること=成功』だと伝えてあげることで、安心感を感じ、楽しみやすくなります。
失敗すると表情が曇ったり、チャレンジ前から失敗を恐れて表情が強張る子供達が多い中、失敗を良しとするライフキネティックはリラックスして楽しめていました!
◯不器用な子供達にも取り組みやすい
野球を専門にしていた私からすると、投げるや捕球する、打つなどの動きは複雑で難しいです。
しかし、ライフキネティックは単純な動きをベースに行います。例えば、手を挙げる。足を上げる。サイドステップを踏む。ジャンケン。ゆるいボールをキャッチする。などです。それぞれ単独では簡単にできる動きを組み合わせたり、指示に合わせて切り替えることで難易度を調整します。
最終的には難しいのですが、取り掛かりは簡単でハードルが低いのです。
◯いろんな感覚入力を使える
トレーニングを行う中で、さまざまな指示が出ます。その指示は視覚・聴覚・触覚のいずれかで出されます。鍛えたい感覚取り込み器官を選択することが可能です。例えば、視覚であれば指揮者が手を挙げたり、色によって指示内容を変えたりします。さまざまな感覚入力の取り込み方を活用することで、視覚・聴覚・触覚の注意力や識別力が育まれます。また、それぞれの入力方法によって脳の使われる部位も異なりますので、脳をバランスよく鍛えるためにも有効です。
◯バリエーションは無限大
ライフキネティックトレーニングの理論はとても詳細にテキストに記されています。ただ、トレーニング内容自体は指定されたものはなく、トレーナー自身がアレンジ可能です。
従って、場所や用具に縛られることがありません。柔軟に活用ができます。学校によっては場所など限られていることも少なくありません。私も天候や行事などの兼ね合いで狭い場所しかなかったり、使える道具が限られていることもしばしばあります。
そんな中でもライフキネティックは大いに活用が可能です。
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