指導案を作る過程を小まめに共有して授業を作る〜ティームティーチングの場合〜
特別支援学校の授業はメインの先生とサブの先生で授業を進めていきます!
授業の基本の流れやめあてはメインの先生が作りあげます!
特別支援学校では、サブの先生が複数名いて、全体指示だけでは難しい生徒の支援をしてくださいます!
ということは、授業で身につけてもらいたい力や流れなどを共有しておかないと支援できません。
チームとして成熟していれば、できるかもしれませんが、いきなりは難しいです。
方向性を揃えないままに授業を進めるとサブの先生とメインの先生のやりたいことがズレたまま進みますので、生徒たちの学びは深まりにくいです。
かといって毎回の授業の前に全員集まってミーティングをすることは多忙な先生方にとっては不可能に近いです。
では、どのように共有していくのか?
私の現状の工夫を書かせて頂きます!
◯当日に指導案を共有しるようでは手遅れ
多くの場合、前日もしくは当日レベルに指導案を共有されます。私も当初は当日や前日レベルにしていました。
そうすると、直前になってから『この方が良くない?』とサブの先生方から修正がかかったりします。
修正した方が良い場合がほとんどですが、突然の変更により余裕がなくなります。
そのバタバタは生徒にも影響を及ぼします。
そういった変更は事前に済ませておきたいところです。
いろんな視点でサブの先生方にみて頂けるのでいろんな改善点が出てきます。
改善点が出ることはとても良いことなので、これを早め早めに出してもらえるように情報共有しておくことはとても重要なことです。
◯全部できてからは間違い
どうして、当日レベルになるのか?
それは完成させてから共有する。が根付いているからだと思います。
もっと言えば、より良いものができてから共有したいと思うからでしょう。
ベテランの先生ならば完成させてからでもいいかもしれません。ただ、経験の浅い先生がそれをすると命取りです。
完成しているものは情報量も多く、忙しい先生方からすると当日で良いかと後回しになりがちです。
◯作る過程のプロセスを都度共有する
早い段階で見てもらうためには、作っていく中での検討事項や悩んでいる点を皆さんに共有して、意見を聞くことです。
意見を聞く時には、ある程度、自分の意見を盛り込む必要があります。
どうしたらいいですか?と丸投げでは回答しづらいです。
現時点での自分の回答を載せた上で、ブラッシュアップするための意見を集めるような共有方法が有効です。
私は、4つ決めないといけないことがある場合には、1つ1つ叩き台ができた時点で先生方に共有し意見を求めています!
4つを一気に共有することのデメリットとして、多忙な中においては後で見ようとスルーされてしまう恐れもあります。
また、共有した時点で見た人としても責任が発生します。知らなかったは言いづらい状況が作れます。逃げ道をなくしていくことで、参加して頂ける確率が高まっていきます。
何度か共有していく中で、メインの先生の方向性や想いも少しずつ伝わります。
細かい流れよりも、想いが伝わっていくのが大切です。想いが伝われば方向性も共有されて、生徒に一貫した支援がしやすくなります。メインの先生の意図を考慮した動きも取りやすくなり、1つ1つ細かく指示をしなくても先生方が主体的に動いて頂ける状況を作り出せます。
手間はかかりますが、早めに何度かチームの先生方に情報共有を重ねていくことはとても大切なことです。