MOROHA 「私語厳禁」ライブ
『MOROHA 自主企画「私語厳禁」 【配信チケット】 【Streaming+】』
■配信
7/12 19時30分より視聴
深夜ドラマ『宮本から君へ』のエンディングテーマでMOROHAは知っていた。特徴のある声と、耳に残るリズム。心に突き刺さるリリックが印象に残っていた。
ドラマのあと一年ほどしてから、大好きな竹原ピストルさんと中野サンプラザでツーマンライブをする予定だった。
MOROHに興味があったのでもちろんチケットを買った。
それがちょうど今年の2月の終わり。
コロナで延期となった。
その後、MOROHAが全国開催未定ライブツアーをするとのニュースを知った。
ライブハウスは自粛を迫られ、経営が困難になっている。
ならば会場だけ押さえてチケット代を先に振り込み、ライブハウスに先行投資をしようというものだった。
私は「考えたな。かっこいいな」と思っていた。
予定していたライブハウスの中には、堪えきれず閉店が決まった場所もあると聞いた。
それでも、このライブだけは違う形をとって必ず開催すると伝えられた。
実は私はMOROHAのライブを観たことがない。
CDも買ったことがない。
今回の配信ライブ代は2500円。決して安くはない。
でも観たいと思った。
観たら凄かった。
どんな言葉が紡ぎ出されるのか、注意をしながら耳を傾けた。
かっこよかった。
言葉の雨が降り続く。
激しく、優しく、自分に言い聞かせるように、みんなの心の奥に染み込むように。
メロディーもリリックも、UKのギターも、優しい表情のアフロも、とにかくかっこよかった。
最後の曲はコロナでステイホームの間に書き上げた曲。
このライブ会場は「私語厳禁」
MCで、ソーシャルディスタンスを保つため「椅子に縛りつけられて可愛そうに」とアフロが言っていた。
歓声を上げず、声を出さず、静かに観てほしい。チケットの発売もTwitter上でファンにだけ告知され、混乱を招かないよう配慮され企画されたもの。
次こそはライブハウスで、観客とアーティストが一体となった小さなあの空間の中で、言葉のシャワーを浴びたいと強く願った。
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