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そのとき主審は何を見てそう判断したのか? #31

皆さん、こんにちは。家本です。

今回は、先日行われたJ1リーグ 第5節の中から「これってどうなの?」「なんで主審はそう判断したの?」と僕が気になった2つのシーンについて解説しようと思います。

【ケース1】 川崎 v C大阪戦 79分22秒のシーンについて

3月18日に行われたJ1リーグ 川崎F v C大阪戦の79分22秒に起きたシーンです。キム ジンヒョン選手(C大阪)が蹴ったボールは味方の選手が頭でつなぎ、川崎Fが守るペナルティエリア内にふわりとあげられました。そのボールを処理しようと、大南選手(川崎F)とレオ セアラ選手(C大阪)がボールに向かいました。大南選手はボールを左足で処理しようと試みたものの空振り、その結果、左手でボールに触れてしまいました。複数のセレッソの選手たちが「ハンドだ!」とアピールしたものの、主審は両手を横に広げ「ノーファウル」のゼスチャーをしてプレーを続けさせました。このハンドがなければ、レオ セアラ選手がボールを保持して大きなチャンスとなる可能性が高かっただけに、多くの方が「なんでPKじゃないんだよ!」「ボールははっきりと手に当たっただろ!」と反応されたのではないでしょうか。まずはこのシーンについて解説します。

論点は何か?

1.なぜ主審はノーファウルと判断したのか
2.ハンドの反則は成立していないのか
3.なぜVARは介入しなかったのか

判定の難易度はどれくらいか?

難易度 ☆☆☆(5段階評価)

なぜ主審は「ノーファウル」と判断したのか?

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