灯台下暗し?
【ラジオ体操107日目】
こんばんは。
当事者になると、客観的な視点を失ってしまうということを頭では理解しているのに、真剣に考えれば考えるほど自己中心的なアウトプットになってしまうコマリストです。
今日は『宝物はそこにある』というテーマで書いていきたいと思います。
「木を見て森を見ず」「虫の目、鳥の目」など、集中しすぎると俯瞰的な視点を失ってしまうことがあるので、注意を促すような言葉がいくつかあります。
皆さんは、常に客観的な視点をもって物事に臨む冷静さを持っていますでしょうか。
私は仕事柄、第三者目線での対応を求められることが多いので、仕事モードになると「客観性」を前面に押し出した対応を心掛けています。
けれど、プロジェクトが盛り上がれば盛り上がるほど、当事者としての私がひょっこり顔を出して邪魔されるし、プライベートでは当事者意識しかないので、冷静さのかけらもありません。
内部からは見えない宝物
昨日、ある会社で、今後の戦略について話をしていた際のお話です。
その会社では、金属の板材を加工する技術を有し、自動車部品などの製造を手懸けています。
コロナや半導体の影響で自動車業界が伸び悩む中、今後の戦略に苦慮しているとのことで、色々とお伺いしてみました。
すると、技術力の高さを示すために会社外構の塀部分に春夏秋冬を表現したデザインを施したことや、自社製品を製作してAmazonを活用してtoC市場へ進出したこと、取引先がT自動車などの大手企業であることなど、他社に誇れるような宝物がたくさん出てきたんです。
社内にいると、これらの宝物を保有していることが当たり前になっていて、どちらかというと”改善”や”コストカット”目が向いてしまうので、外部に向けた発信活動が疎かになっているという現状もお話しして頂きました。
お話を受けて
これらの宝物をどう活用して、事業を拡大していくのかという具体的な提案は行いましたが、その内容については機密性が高い情報なので伏せておきます。
ただ、その話の中で私からお伝えしたことがあって、自分で伝えておきながら”そうだよな~”と思うところがあったのです。
私が伝えたのは、
改善やコストカットは、社内にあるダイヤの原石を磨き上げていく仕事です。ウチの場合、磨き上げが完了してカッティングまで終わっている状態なので、これ以上続けると、ダイヤが小さくなってしまう。そして、何より、社内が疲弊してしまいます。
これからは、磨き上げたダイヤを、お客様に提供することで”幸せをお裾分け”していきましょう。結果的に当社のトップライン(売上)は拡大していくことになります。
売上を伸ばすために売り込むのではなく、お客様が欲しがっているものを提供することで、お客様も当社も幸せになれるんです。
そう考えると、売上の拡大は悪いことではないと思えませんか?
こうお伝えすると、
「客観的に伝えてくれたことで、当社の宝物に気づくことができたし、何より自信を持つことができました。」
嬉しそうな表情を浮かべて、このように返してくれた経営者を見て、私は安心して帰路につくことができたのです。
まとめ
今日は『宝物はそこにある』というテーマで、当事者では気づきにくいけれど、社内にはたくさんの宝物が隠れているので、第三者目線を持つことでそこに気づき、次の戦略を考えていくのが良いよねという話について書いてきました。
今回のお話は、昨日の私の仕事の中での会話の一部でしたが、実際色んな場面で、当事者が”本質的な価値”を見失ってしまう場面に出くわします。
私がおすすめしている方法は、企画書やビジネスプラン、デートプランなどの計画が出来上がった段階で、利害関係もなく内容について全く知らない第三者に見せてみることです。
それを見た第三者が、”これ良いね!”と言ってくれるような内容であれば価値があるものになっていると思います。
恐らく、多くの場合が”何が言いたいのかよくわからない”という状態になっていると思います。
そんな時に、『これってどういう意味なの?』と聞いてきた相手に具体的に説明するのではなく、”初見の相手にはこの部分が伝わらない”という視点で捉えてほしいんです。
もちろん、この表現のほうが良くない?と言われたりしたら、反論するのではなく、真摯に聞いて表現の見直しを検討するのが妥当です。
#だって伝わってないんだもん
奇麗な資料や、最高の企画を作ったのに、期待していたような成果を得ることができていないという人は、ぜひ試してみて下さい。
じゃ、またね!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?